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人形浄瑠璃文楽座は、竹本義太夫が貞享元年(1684)に道頓堀に竹本座を旗揚げして以来、その芸系を伝える、唯一の劇団です。
この劇団を代々にわたり経営した植村家の元祖、正井与兵衛の素人の浄瑠璃語りとしての号『文楽』を冠した『文楽座』が、劇場および劇団として正式に命名されたのは、明治5年(1872)1月に松島文楽座(現 大阪市西区)が開場した時のことで、令和4年(2022)は150年に当たります。この節目の年に、当公演を記念公演として開催します。
〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL:03(3265)7411(代表)
都03(晴海埠頭―銀座四丁目―四谷駅)
「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)
宿75(新宿駅西口―河田町―四谷駅前―三宅坂)
「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)
二人の仲の良い禿(遊廓(ゆうかく)に勤める幼女)が羽根つきや鞠つきを楽しみながら、春のうららかなひとときを過ごします。美しい廓(くるわ)の風景に禿たちのあどけない姿が描かれます。
源義経(みなもとのよしつね)の妻・卿の君(きょうのきみ)が懐胎中のため静養する侍従太郎(じじゅうたろう)の屋敷へ、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)が義経の使者としてやって来ます。義経は謀叛(むほん)の疑いを晴らすため、平家の娘である卿の君の首を頼朝へ差し出さなくてはなりません。そこから弁慶は重大な決断を下すのでした……。英傑・弁慶の苦衷と意外な過去が、時代物浄瑠璃ならではのスケールの大きさで描き出されます。
大坂上塩町の酒屋・茜屋半七(あかねやはんしち)は、芸人である三勝(さんかつ)と深く馴染み、妻を置いて出奔、殺人の咎(とが)まで負ってしまいました。二人の間に生まれた赤子を預けられた茜屋では、黄昏のなかに嘆きの声が響きます。「今頃は半七様……」で広く知られた半七の妻・お園(その)の述懐を始め、半七の身を案じる、残された人々の吐露が心に染み入る名作です。
お家横領を狙う局・岩藤(いわふじ)の密書を拾ってしまったがために、中老(奥女中の高位の職)・尾上(おのえ)は岩藤に散々に人前で辱めを受け、ついには召使・お初(はつ)の心配も虚しく自害を遂げます。悲嘆にくれながらお初は岩藤への復讐に立ち上がるのでした……。絢爛(けんらん)たる管領家の御殿を舞台に、渦巻く陰謀とそれに巻き込まれる女性の悲劇、主従の情愛そして忠義と、女性たちが中心になって繰り広げられる仇討ち物語をどうぞご堪能ください。
『平家物語』で知られる、俊寛僧都(しゅんかんそうず)の悲劇を題材にし、流罪に処せられた人たちのドラマが展開する、近松門左衛門の傑作です。俊寛僧都たち三人は、権勢の絶頂にあった平清盛(たいらのきよもり)への反逆計画を企てたため、西海の孤島である鬼界が島に流罪となります。そこへ都からの使いが訪れ、三人のうち俊寛だけは罪を赦されません。絶望して深い悲嘆にくれる俊寛。しかし、島ではさらに思いがけない出来事が展開されるのでした……。
美しい妻を授かりたい大名が太郎冠者(たろうかじゃ)を連れ、西宮の恵比寿神社に参詣します。そこには一本の釣竿が落ちていました。釣り好きの恵比寿様からの授かり物と、早速大名は釣り糸を垂らすのでした……。狂言『釣針(つりばり)』を原典とした、滑稽味あふれる物語をお楽しみください。