鶴澤清治が
文化功労者

人形浄瑠璃文楽の三味線弾きで、日本芸術院会員・重要無形文化財保持者(人間国宝)の鶴澤清治が令和2年度の文化功労者として顕彰されました。文楽の三味線弾きで文化功労者として顕彰されるのは鶴澤清治が初めてです。

鶴澤清治
  • 昭和28年 9月四代鶴澤清六に入門 鶴澤清治と名のる
  • 昭和29年 1月四ツ橋文楽座で初舞台
  • 昭和35年 5月師の没後 養父(鶴澤徳太郎 後の二代道八) の教えを受ける
  • 昭和39年 4月十代竹澤弥七門下となる
  • 昭和51年11月から四代竹本越路太夫を弾く(平成元年5月越路太夫の引退までの13年間)
  • 平成16年 6月恩賜賞・日本芸術院賞受賞
  • 平成19年 9月重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
    「三味線格」になる(三味線格=三味線弾きとしての最高格)
  • 平成26年12月日本芸術院会員に任命される
  • 令和 2年11月文化功労者として顕彰される

見どころ・あらすじ|HIGHLIGHTS & STORY

  • 第一部
  • 第二部
  • 第三部
  • 五条橋(ごじょうばし)/伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)

    見どころ・あらすじを読む
  • 曲輪文章(くるわぶんしょう)/菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

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  • 冥途の飛脚(めいどのひきゃく)

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公演日程|SCHEDULE

令和3年 2月6日[土]~22日[月]
令和3年2月文楽公演 公演日程表
  • 第一部 午前10時30分開演(午後1時5分終演予定) ※開場時間は、開演30分前の予定です。
  • 第二部 午後1時50分開演(午後4時45分終演予定) ※開場時間は、第一部終演後準備整い次第の予定です。
  • 第三部 午後5時30分開演(午後7時55分終演予定) ※開場時間は、第二部終演後準備整い次第の予定です。
  • 各部休憩がございます。
国立劇場託児室
  • ・月・水・土・日・祝日に開室。
    事前のご予約をお願いします。
    (現在、受け入れ人数を制限しております。)
  • ・料金(税込):0~1歳2,200円/
    2~12歳1,100円
  • ・受付時間:平日午前10時~12時/
    午後1時~5時
  • ・ご予約・お問い合わせ: 0120-788-222
    イベント託児・マザーズ

チケット情報|TICKETS

ご観劇料(税込)

1等席 6,400円(学生4,500円)/2等席 5,400円(学生2,700円)
  • ※障害者の方は2割引です。また、車椅子用スペースがございます。詳細はチケットセンターまでお問い合わせください。
  • ※出演者などの変更の場合はご了承ください。
  • ※障害者の方は2割引です。また、車椅子用スペースがございます。詳細はチケットセンターまでお問い合わせください。
  • ※出演者などの変更の場合はご了承ください。

アクセス|ACCESS

〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL:03(3265)7411(代表)

  • 半蔵門線「半蔵門駅」
    6番出口(エスカレーター・エレベーターあり)
    1番出口から 徒歩約5分
  • 有楽町線/半蔵門線/
    南北線「永田町駅」
    4番出口から 徒歩約8分
    2番出口から 徒歩約10分
  • 都バス

    都03(晴海埠頭―銀座四丁目―四谷駅)
    「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)

    宿75(新宿駅西口―河田町―四谷駅前―三宅坂)
    「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)

  • 劇場バス
    当面の間、主催公演終演時の運行を
    中止させて
    いただきます。
※駐車場は収容台数に限りがございます。
なるべく公共交通機関をご利用ください。
第一部
午前10時30分開演(午後1時5分終演予定)

五条橋(ごじょうばし)

 夜な夜な通行人が襲われるという京都五条橋。その曲者(くせもの)を捕らえようと、武具を携えた僧・武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)が現れます。すると橋に佇んでいた優美な少年が大柄な弁慶に争いを仕掛けます。弁慶と牛若丸(うしわかまる)との運命的な出会いを勇壮に、ユーモラスに描きます。

伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)

竹の間の段/御殿の段

 仙台の伊達家で起こった御家騒動、「伊達騒動(だてそうどう)」を題材にした作品です。御家乗っ取りをもくろむ奸臣(かんしん)たちは若君・鶴喜代君(つるきよぎみ)の命を密かに狙っています。若君を懸命に守護する乳母・政岡(まさおか)の奮闘を中心に、大名家に緊迫感あふれる駆け引きが展開されます。若君の乳母として、実子・千松(せんまつ)の母としての立場に苦悩する政岡の哀歓を感動的に描きます。

『五条橋』
『五条橋』
『伽羅先代萩』
『伽羅先代萩』
『伽羅先代萩』
『伽羅先代萩』
『伽羅先代萩』
『伽羅先代萩』
第二部
午後1時50分開演(午後4時45分終演予定)

曲輪文章(くるわぶんしょう)

吉田屋の段

 一世を風靡し夭折(ようせつ)したため伝説的な存在となった大坂新町の夕霧太夫(ゆうぎりたゆう)を劇化した浄瑠璃です。年の瀬の新町の吉田屋に、放蕩三昧で勘当された藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)が馴染みの夕霧を訪ねて現れます。久しぶりに逢った伊左衛門に対して病身の夕霧が切々と愛情を訴えるくだりや、互いに素直になれず口論する姿、最後は伊左衛門の勘当が許されて、めでたい大団円を迎えるまで、正月を控えた華やかな廓(くるわ)の雰囲気が横溢します。

菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

寺入りの段/寺子屋の段

 政敵によって追放された菅原道真の子・菅秀才(かんしゅうさい)をめぐって、菅秀才をかくまう武部源蔵(たけべげんぞう)と、追討する立場の松王丸(まつおうまる)との息詰まる応酬が、源蔵の営む寺子屋で繰り広げられます。切々とした松王丸の真情の吐露、そして哀調溢れる“いろは送り”の旋律と、聴きどころ見どころ満載の名作です。

曲輪文章
曲輪文章
曲輪文章
『菅原伝授手習鑑』
『菅原伝授手習鑑』
『菅原伝授手習鑑』
『菅原伝授手習鑑』
『菅原伝授手習鑑』
第三部
午後5時30分開演(午後7時55分終演予定)

冥途の飛脚(めいどのひきゃく)

淡路町の段/封印切の段/道行相合かご

 飛脚問屋の亀屋忠兵衛(かめやちゅうべえ)が死罪に当たる公金横領を犯し、遊女・梅川(うめがわ)との逃避行に至る過程を描きます。商人としての理性、恋する女性と添い遂げたい欲望、そして男としての体面を守ろうとする思いとの狭間でついに罪を犯してしまう忠兵衛の苦衷、命をかけて愛情を示した男に報おうとする梅川の女心を中心に、さまざまな心情が幾重にも転落の悲劇を紡いでゆきます。賑わいまさる大坂の商家、華やかな陰に哀調の漂う廓、そして死出の旅路に重なる霙(みぞれ)交じりの野道の中に運命の変転が繰り広げられます。

『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』
『冥途の飛脚』