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〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
TEL:03(3265)7411(代表)
都03(晴海埠頭―銀座四丁目―四谷駅)
「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)
宿75(新宿駅西口―河田町―四谷駅前―三宅坂)
「三宅坂」徒歩1分(本数僅少)
天下泰平・五穀豊穣を祈る能『翁(おきな)』をもとにした人形浄瑠璃『寿式三番叟』は文楽では特別な格式を持つ祝儀曲ですが、このたびはその内の二人の三番叟が登場する場面を採り上げています。三番叟が袖や鈴を振る姿には、災厄をもたらす邪気を払う意味も込められます。荘重にして軽快な演奏に、三番叟の潑溂(はつらつ)とした舞が一体になり、劇場の再開を寿(ことほ)ぎます。
謡曲『山姥(やまんば)』をもとに近松門左衛門が、宮中の勢力争いに源頼光が巻き込まれる物語に仕立てました。ご覧いただく場面は、公卿の館に場違いな煙草売りや紙衣(かみこ)姿の傾城(けいせい)が現れて唄を歌ったり、恋の鞘当ての物語を始めたり、賑やかな展開となります。果てはその傾城・八重桐(やえぎり)が夫の魂を胎内に受け、頼光四天王の一人、坂田公時(さかたのきんとき)(金太郎)誕生へとつながる、荒唐無稽な中に人形浄瑠璃の面白さが凝縮された作品です。
大坂で実際にあった妻敵討(めがたきう)ち(妻を奪った男を夫が復讐として討つ)を近松門左衛門が浄瑠璃に仕立てた作品です。平和な時代の武家官僚社会に立身出世を志す美男の松江藩士・笹野権三(ささのごんざ)とわが子の行く末を案じるおさゐ。それぞれの幸せへの希求が思わぬ展開となり、哀しい結末へと導かれる皮肉。運命の浅ましさ、哀れな心情の移ろいが、夏の宵の庭先での運命の急変、盆踊りで賑わう中での妻敵討ちと美しい舞台を背景に描かれます。
戦国の覇者・織田信長(作品では尾田春長(おだはるなが))に対し謀反を企て、本能寺で討ち果たした明智(武智(たけち))光秀を主人公に、豊臣秀吉(真柴久吉(ましばひさよし))との対立を軸にした物語です。暴虐の限りを尽くす主君を討った光秀ですが、その家族にとって謀反人の一家となった現実はあまりに厳しいものがありました。逆臣となった息子から離れて母が住まう尼ヶ崎の閑居を舞台に、主殺しという業を背負って戦いに臨む光秀とその家族の運命の破滅を描いた、魂を揺さぶる時代物浄瑠璃の傑作です。
第四部は、人形浄瑠璃文楽を初めてご覧になる方々のために、新しい世界への扉を開くきっかけになりますよう、解説と名作を組み合わせて上演いたします。お仕事が終わった後でもご覧いただきやすい時間ですので、この機会にぜひご来場ください。
大和国(奈良県)壺坂寺のご本尊の観世音菩薩は眼病に霊験あらたかな仏として人々の信仰を集めています。その門前に貧しいながらも仲良く暮らすお里(さと)と沢市(さわいち)の夫婦。視力を失った沢市は、献身的に自分に尽くすお里に感謝しつつ、自分が妻の負担になっていると思い込み、命を絶つべく崖から身を投げてしまいます。しかし、観音の功徳によって奇跡がもたらされるのです――。夫婦愛、そして信仰による生命と魂の再生の物語、心洗われる一幕をお楽しみください。