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人形浄瑠璃公演 拝宮農村舞台公演 

民俗文化財の保存活用活動

拝宮谷農村舞台保存会(徳島県那賀町拝宮)

活動概要

徳島県は全国一人形浄瑠璃が盛んであると言っても過言ではない。多数の人形座や大夫部屋があり、人形師は全国からの注文に応えている。さらに県内各地の神社境内には人形芝居用の農村舞台が全国で最も多く残っている。
谷川のせせらぎと樹齢数百年の鎮守の森に囲まれ、江戸時代の山里の風情をそのままに残している拝宮農村舞台(那賀町指定有形民俗文化財)もその一つである。また、かつては人形数十体を有した拝宮人形座もあった。農村舞台の人形芝居は、五穀豊穣や家内安全を願って奉納するために演じられ、まさに芸能の原点とも言えるものであるが、昭和22~23年頃を最後に人形浄瑠璃公演は行われていなかった。
伝統芸能を後世に伝え、住民の連帯感を育み、地域の活性化を図ることを視野に入れ、平成16年に拝宮農村舞台の人形浄瑠璃公演を復活させて以来、毎年5月の最終日曜日に公演を継続しており、多くの人々が訪れている。


拝宮谷農村舞台保存会による「えびす舞」


拝宮谷農村舞台全景

応募に当たって

農村舞台は交通の便が悪く、雨や風、暑さ寒さなど天候の影響も受けやすい。しかし、神社の境内という独自のロケーションや雰囲気を活用しながら、地元ならではの魅力を引き出すことにより、街中の劇場では決して味わうことのできない風情を楽しんでもらうことが可能である。そこで地元に伝わる「えびす舞」や県内の人形座の出演に加えて、プロの人形座や人形浄瑠璃以外のジャンルの芸術家を招へいし、舞台の魅力を活かした演出の公演を実施してきた。また、人形浄瑠璃の古典作品との対比を楽しむために新作浄瑠璃の上演、県外の人形座を招いて公演の幅を拡げるなどの工夫も行った。

助成を受けて

前述のように、阿波人形浄瑠璃の伝統的な公演だけでなく新たな試みにも取り組み、地域内外から多数の観客を迎えることができた。一連の活動を通じて、人形芝居用の農村舞台という伝統的な場所の保存活用や、阿波人形浄瑠璃の新たな可能性を探ることができた。
また、便利さや快適性、効率性を求めがちな現代の生活にあって、不便な場所へ時間をかけて出かけていき、人形浄瑠璃というスローな芸能を、ゆったりとした時間の流れの中で楽しむ、というこの事業を通じて、新たな価値観を提案できるのではないかとも考えている。
今後は、「えびす舞」にさらに磨きをかけるとともに、人形芝居の背景として使われてきた「襖からくり」の復元など、より多くの住民が楽しみながら参加できる事業に取り組んでいきたい。

助成実績

助成年度 助成額 総事業費
平成19年度 300千円 1,014千円
平成20年度 500千円 1,169千円
平成21年度 400千円 988千円

徳島市上吉野町3-22-2
拝宮谷農村舞台保存会 佐藤憲治
Tel/Fax:088-655-6457
E-mail:satou-kenji-1@mf.pikara.ne.jp



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