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見付天神裸祭の保存伝承活動

民俗文化財の保存活用活動

見付天神裸祭保存会(静岡県磐田市見付)

活動概要

東海道の宿駅、古代遠江国府の所在地として栄えた見付を舞台に繰り広げられる矢奈比売神社(見付天神社)の大祭が見付天神裸祭である。腰蓑を着けた裸姿の男達が、矢奈比売神社の拝殿や町中で乱舞することから「はだか祭」と呼ばれ、平成12年12月に国の重要無形民俗文化財に指定された。見付天神裸祭の一連の行事は、大祭の一週間前から始まる。元天神の“祭事始”、町を清める“御斯葉おろし”、遠州灘海岸で氏子を清める“浜垢離”、神社の境内を清める“御池の清祓い”と続き“大祭”が行われる。平成21年の大祭は9月26日・27日に行われる。
この祭は幾多の変遷をたどりながら、現在でも伝統を重んじ、磐田見付地区全体をあげて継承されている。しかし、遠州灘海岸で行っていた浜垢離も屋形船からバスに切り替えられ、夜明け前まで行っていた祭が深夜1時までに凝縮された。本事業では屋形船による浜垢離を復元し、昭和30年代半ばまでの裸祭の内容を古老への聞き取り調査により記録化することを目的としている。


見付天神裸祭の様子


昭和30年以前の浜垢離の様子

応募に当たって

保存会は、重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の伝統ある形式とその格調を受け継ぎ、正しくこれを保存・継承することを目的に組織された。祭の主体者として伝統行事を担うとともに、現在の祭の様子の記録化、後継者の育成、リーフレット等により地区への啓蒙・顕彰を行ってきた。
平成21年度事業は「記録の作成」及び「浜垢離屋形船の復元」を計画した。記録の作成では、かつての祭事を経験した古老から聞き取って本来の裸祭の形態を記録した報告書を作成、また、一般参加者や市民に「浜垢離の屋形船」を解説した小冊子を作成・提供し、伝統ある裸祭への理解を深めたい。浜垢離屋形船の復元は、川船に屋台を乗せ、浜印の幟、天幕、提灯等で飾り付ける代表的な仕立て方を復元し、船上で、浜垢離の際に奏でたお囃子を披露・公開する。

助成を受けて

祭は見付地区29町が組織する祭組や先供と呼ばれる集団が、江戸時代からの伝統を伝えている。昭和30年前後に交通事情などから祭が変容し、現在の形となった。かつての様子は映像や文献などの記録が少ないため古老たちから聞くしかなく、時を経るに従って様子を知る古老も限られてきている。このため、聞き取り、記録し、かつての祭を復元することで、正しい継承を図ることができ、地域を挙げて将来につなげる努力をさらに高めていきたい。

助成実績

助成年度 助成額 総事業費
平成21年度 700千円 1,761千円

静岡県磐田市見付1114-2
見付天神裸祭保存会
事務局長 福代陽一
Tel:0538-32-2349(事務局長宅)



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