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智頭町板井原集落保存活用シンポジウム

歴史的集落・町並み、文化的景観保存活用活動

智頭町(鳥取県八頭郡智頭町)

活動概要

智頭町は、鳥取県の最東南部に位置し、1,000m級の中国山脈の山々に囲まれ、町総面積の93%以上が山林で「杉のまち」として古い歴史を有した町である。昨今では、鉄道や国道が整備され、さらに高速道路の開通が間近に控えた交通の要衝へと変わりつつある。

町の中心部から約5km林道を上がると、昭和30年代当時の建物群が立ち並び周囲を山々に囲まれた山村集落「板井原集落」がある。この集落は町とを結ぶ車道ができたことで、住民が町へ生活を構えるようになり、アルミサッシもないまるで時間が止まっているような集落景観を残している。しかし、このまま放置しておけば朽ち果ててしまうという危機感から、この集落のたたずまいを守り将来へ残したいという住民の強い思いが今日までの保存活動に繋がっている。


シンポジウム風景

保存活動の大きな柱は、朽ちようとしている建物を保存するという修理事業であり、このための手法として、伝統的建造物群保存地区としての文化財保存の取り組みを平成10年から着手し、平成12年には町の地区に決定し、平成16年には全国初の県の地区選定までこぎ着けた。そして、集落を将来へ守り続けるという住民の思いを実現するためには国の選定を受けることを目標とし、町と住民が一体となってこれまで様々な取り組みを行ってきた。

平成20年事業は、事業着手からちょうど10年が経過したこの機を捉え、これまでの取り組みをもう一度再認識し、改めてこの集落の持つ魅力や文化財的価値を評価し、今後の取り組みの糧とすることを目的にンポジウムを開催した。

応募に当たって

この事業がスタートした翌年の平成11年度に、町内外への事業啓発を行うため芸術文化振興基金助成を活用した。町にとって初めての事業であり、手探り状態の中でのシンポジウムであったが、文化庁調査官からの制度説明に加え、町、住民、県を巻き込んだ内容であったことから、マスコミ等への反響も大きく、その後の事業が円滑に進むきっかけとなった。事業開始から10年の間に国選定という目標に向かって住民と町が一体となって様々な取り組みを行ったことが町観光交流の大きな柱にまでなり、この集落の魅力を尋ねて多くの方が訪れている。しかし、この間には市町村合併などの荒波を受け、ともすれば町の方向を見失うといった紆余曲折もあり、道半ばと言わざるを得ない状況である。

しかし、板井原集落を将来へ保存継承するという目標は失っているわけではなく、この困難な状況を克服し前進させるための折り返し点とするため、この10年間の取り組みの経過や成果を改めて認識し今後に繋げるためのシンポジウムを開催することとした。

助成を受けて

町内において事業趣旨がなかなか理解されにくい状況であったが、一定の認知を得ることができた。この事業を進めるには、町予算を投入することの意義が広く理解されることが必要不可欠なことである。本事業を平成20年度に実施できたことで、引き続き財政状況が悪い中、平成21年度には町予算として措置できたことは、芸術文化振興基金の助成による効果として大きいものがある。

助成実績

助成年度 助成額 総事業費
平成11年度 200千円 681千円
平成20年度 200千円 450千円

鳥取県八頭郡智頭町大字智頭2072-1
智頭町役場企画課:大坪義道
Tel:0858-75-4112 Fax:0858-75-1193
E-mail:ohtsuboy@town.chizu.tottori.jp
HP:鳥取県八頭郡智頭町ホームページ



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