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ライブ能

舞台芸術等の創造普及活動 伝統芸能

財団法人 山本能楽堂(大阪市中央区)

活動概要

昭和2年創立の山本能楽堂は、大阪オフィス街の谷町4丁目に佇む能楽堂(平成18年国登録有形文化財)を拠点に、平成18年財団法人認可を経て、能の普及と発展に尽力している。敷居が高いと思われがちであった能楽堂に気軽に足を運べるように、新しい視点にたった企画を打ち出している。

ユネスコ無形文化遺産「能楽」は、日本が世界に誇る芸術であるものの、残念なことに能楽ファンが減少する傾向性の指摘もあり、劇場で切符を買って能を見ようとする人々ではなく、偶然居合わせた不特定多数の人々を対象に能の素晴らしさを感じてもらえるよう、壁で囲まれた劇場ではない駅構内や公園、公共施設のエントランスホールなどのオープンな公共スペースで、まるで、バンドがストリートライブを行うように能を公演する「ライブ能」を企画した。現代における能は、「特定の観客のための特定の芸術」にならないように、劇場で観客を待つのではなく、能楽堂を飛び出して「現代に生きる魅力的な芸能である」ことをアピールしていくため、現代人の心に向けて、能楽器の持つ魂に響くビート、能装束の豊かな色彩、謡声の生の響きと詞章の美しさをライブならではのあふれる臨場感で届け、能楽ファンの裾野を広げることをねらいとしている。


中大江公園桜下能


東横堀川「川舞台」

応募に当たって

能楽堂での公演や薪能との大きな相違点として、大がかりに作りこむ舞台ではなく8会場それぞれの制約に合わせ、畳や不織布カーペットなどでフレキシブルに仮設舞台を整える会場マネジメント体制を考慮した。演目では視覚的に美しくインパクトのあるクライマックスを15~20分程度での上演とした。

また、観客の年齢層に広がりを持たせるために、チラシデザインを現代的なものとし、開催する会場や時間帯も多様に設定した。さらに、能にはじめて接する人々にも理解しやすいように開演前のミニレクチャーも行うことにより、演者の一方的な発表ではなく、観客が積極性を持って観賞できる企画となることを意識した。

助成を受けて

基金助成により、公演を実施する法人とともに会場側にとっても励みになり、会場側からより積極的に会場設置の工夫や観客となりうる層への周知協力が得られるなど、法人と会場側との協働的な要素を持つことができた。このノウハウを生かして、アートワークショップを取り入れた新作能の公園等での上演もできた。

これらの活動は新聞等に写真入り紹介記事となり、このような活動が行われていることが、多くの方々に知られた。また、従来の能楽ファンが、知人や家族を伴い日常的な雰囲気の中で「ライブ能」を楽しむ様子から、裾野の広がりを感じることができた。今後は、会場側の希望に応じて定期的な公演や大阪に限らず全国各地の様々なオープンスペースで、地域の能楽師の方たちと連携して公演する機会をつくっていきたい。

助成実績

助成年度 助成額 総事業費
平成21年度 1,800千円 6,010千円

大阪府大阪市中央区徳井町 1-3-6
財団法人 山本能楽会
Tel:06-6943-9454
E-mail:info@noh-theatre.com
HP: http://www.noh-theater.com



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