助成事業事例
文化芸術振興費補助金助成事業令和3年度助成事業事例集
株式会社 クラネオ(助成金額:6,102千円)
2021年12月KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ ©Hajime Kato
当組織は平原慎太郎とダンスカンパニーOrganWorksの運営を主に行う団体です。
特にOrganWorksは振付家の平原慎太郎が中心となり14名のダンサーが所属し、年間に一本以上のダンス公演企画、運営。
活動ミッションは踊りを通じて他者との関わりを持ち、自分の価値観を解放していくこと、既存のカテゴライズからの解放のためのクリエイションとして、その為の創作活動の企画、運営や育成事業なども行う団体です。
コンテンポラリーダンスは日本の舞台芸術分野で特に特殊な現状と対峙していると考えています。
まずシーン全体の集客数も伸び悩みが一点と、育成機関もないため優れた技術者(プレイヤー)も稀有です。
結果公演を成功させるためチケット料金を上げる必要があったり技術がなくても公演に出演できるようなバックボーンが出来上がってしまっています。
この二点を解消すべく、助成を受けるに至りました。
今回我々の公演は劇団「イキウメ」を主宰いたします前川知大氏にドラマトゥルグとして参加頂きました。
ダンス作品としても物語の見えるような構成で作品制作を行い、3名のゲスト出演者を依頼できたこともまた、同ジャンルのカテゴライズを崩すべく可能性を内包した機会となりました。
前述の通り「カテゴライズからの解放」をテーマに公演の企画運営を行い、文化芸術の前衛分野である立場をわきまえて果敢に舞台芸術の更新を目的とします。
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