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芸術文化振興基金

花とアリス殺人事件

映画製作への支援 アニメーション映画 長編

株式会社スティーブンスティーブン
助成金額 21,000千円

活動概要

スティーブンスティーブンは、映像を中心としたコミュニケーション手法により、生活者、企業や社会の課題解決を行うことを目的として2011年に設立。映像の役割が多様化していくなかで「人々を幸せにするための映像」とは何かを追求し、人のそばに寄り添い、毎日の生活に潤いをもたらすような映像づくりを目指している。

本作は映画監督・岩井俊二による新作で、『花とアリス』(2004年)の前日譚を描く劇場用長編アニメーション。製作手法に特徴があり、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)セルルック(セル画で製作されたアニメのような表現を実現する手法)とロトスコープの組合せによるハイブリット技法を使っている。ロトスコープは、実写映像からアニメーションを描き起こす技法で、アニメーション製作が始まる前に、本編のほぼすべてのシーンを実写で撮影している。

実写撮影は2014年1月から3月、アニメーション製作・仕上げは2014年3月から2015年2月まで。上映時間98分。

栃木県の廃校になった中学校の体育館を
お借りして、グリーンバックの撮影を行いました。
写真は渡邊とアリスによるレストランシーンの
セットアップの最中になります。

劇場公開時の様子

助成を受けて

本作は、3DCGセルルックとロトスコープという新しい表現手法にチャレンジするという日本アニメーション業界にとって大きな試みでした。岩井監督は長編アニメに取り組むのははじめての上、ロトスコープと3DCGセルルックの融合作業という新しい手法を今回はじめて採用したため、どちらの手法が表現として適切かなどの判断で悩む場面もありました。

アニメーション映画は、製作期間が長期にわたるため、特にコスト面のマネジメントが非常に難しいという課題があります。だれもが未知の作業のなかで製作が進められましたが、進行の遅れや内容の変更などが出てきたときに、予算内でどのように解決するかという点には苦慮しました。そういう意味でも今回の助成によって資金面を強化できたことで、岩井監督が目指した高品質なアニメーション作品を世の中に発表することができました。

本作は、新しい表現手法のチャレンジが評価され、世界最大のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門にノミネートされました。残念ながら受賞は逃しましたが、実写とアニメーションの融合により、表現手法に大きな幅ができあがったという手応えを感じています。今後も、新しい概念や手法を取り入れたコンテンツを生み出していきたいと考えています。

〒107-6101
東京都港区赤坂5-2-20
株式会社スティーブンスティーブン
Tel:03-6277-7727
URL:http://www.stst.co.jp(外部サイトへリンク)

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