日本芸術文化振興会トップページ  > 芸術文化振興基金  > 芸術文化振興基金について  > 助成事業事例  > 平成26年度  > 「コレクション・クッキング 近くを視ること/遠くに想いを馳せること─対話と創造」

芸術文化振興基金

「コレクション・クッキング 近くを視ること/遠くに想いを馳せること
─対話と創造」

地域の文化振興等の活動 地域文化施設公演・展示活動(美術館等展示活動)

福島県立美術館
助成金額 3,000千円

活動概要

福島県立美術館は、すぐれた美術作品に触れることで人々の感受性を高めることなどを目的として、1984年に設立。収蔵作品の柱は、アンドリュー・ワイエスなどのアメリカ・リアリズム絵画や、福島県出身の画家・関根正二を中心とした大正期の美術などである。

1999年より移動美術館を開始。2003年からは学校連携協同ワークショップなど、地域と連携した教育普及活動にも力を入れている。

本展は、開館30周年を迎えたことを記念して企画された展覧会。2014年7月19日から9月15日まで51日間開催し、177点の作品を出品した。展示構成は、福島県出身の作家3名と1グループが、美術館収蔵作品からそれぞれの視点で作品を選び、自身の作品とコラボレーションするという形式。美術館収蔵作品を作り手の視点から料理してもらおうという趣旨から「コレクション・クッキング」というタイトルとした。

出品作家、三瓶光夫氏によるワークショップ
「メディウムはがし刷り版画体験」2014年8月31日、
福島県立美術館実習室

出品作家、髙野正晃氏の展示風景「明るい部屋」
福島県立美術館企画展示室

助成を受けて

展覧会タイトルに含まれている「対話」とは、福島県立美術館の収蔵作品との対話を意味します。それは近代美術との対話であり、福島との対話でもあります。過去の文化的な記憶に想いを馳せ、それらと丁寧に対話を重ねることは、今という時代や社会、そして自分自身を相対的に見つめ返す行為であり、創造の出発点になると考えました。収蔵作品は、美術館側の私たちにとってはよく知っているものですが、本展によって意外な魅力を発見したり、これまでとは違った見せ方ができたり、新しい面を発見することができました。

本展は、地域の方に「私たちの美術館」という意識を持ってもらうことも目的としており、展覧会や6回のワークショップによって、多くの地域住民、学生に参加してもらえるように工夫をしました。地域の小学校への広報や、回覧板を通じた地域住民への情報提供など、地域密着のアプローチにもトライしました。助成によって、高校生以下の入場料を無料とすることができたため、子供たちも多く来館し、観覧者数1291人の1/4が高校生以下という結果となりました。このように多様なネットワークと連携することで、新たな可能性を生み出すという感触が得られました。

一方、美術館コレクションの楽しみ方、活用方法をみんなで考え展開する方向性は今後も重要だろうと実感しています。今後の展開には、人材の配置や、ノウハウの蓄積、ネットワークの構築などが必要であると考えています。

〒960-8003
福島県福島市森合字西養1番地
福島県立美術館
Tel:024-531-5511
URL:http://www.art-museum.fks.ed.jp(外部サイトへリンク)

その他の事例を探す

  • 舞台芸術等の創造普及活動
  • トップレベルの舞台芸術創造活動
  • 国内映画祭の活動
  • 映画製作への支援
  • 地域の文化振興等の活動
  • 基金部トップページへ
助成へ応募される方はこちら