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芸術文化振興基金

「赤を見る/Seeing Red」

舞台芸術等の創造普及活動 多分野共同等芸術創造活動

一般社団法人Kinsei R&D
助成金額 2,300千円

活動概要

[芸術家及び芸術家のグループが行う新しい芸術分野を切り開くような独創性に富んだ新作等の公演・展示等活動]

Kinsei R&Dは、LED照明を中心にさまざまなデジタル・ディバイスを活かしたメディア・アートとパフォーマンスの振興をめざして活動している団体。2012年に設立し、コンピューターと身体表現を用いた教育普及活動なども行っている。

本公演では、Kinsei R&D代表の藤本隆行と韓国を代表する振付家でダンサーでもあるチョン・ヨンドゥの共同製作によるメディア・パフォーマンス作品「赤を見る/Seeing Red」(2011年発表)を改訂新作として発表した。

この作品は、進化心理学者のニコラス・ハンフリーの同名の書籍をベースとしたもので、「人間の意識とはなにか」という問いを、デジタルテクノロジーとダンスを軸に思考し、舞台化したもの。KAAT神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市)にて3日間、3回の公演を実施。

「赤を見る/Seeing Red」

「赤を見る/Seeing Red」

助成を受けて

本作品は、試演会を繰り返してきており、その集大成として今回の公演を行いました。美術家が新たに参加したことにより、空間設定をより明確にすることができました。また、新たな出演者も加わることで、これまでとは大きく変化した作品となりました。

意識とはなにか?どこからくるのか?という難解なテーマを掲げていますが、アーティストの思いだけで表現するのではなく、進化心理学者の著書から発想を得ることで、アーティストのひとりよがりではない、ある意味、社会全体の問題として捉えることができると考えています。さらにメディア、造形、サウンド、映像など多くのアーティストが集結することで、意識と向き合う方向性もそれぞれ違ったアプローチから議論できました。これにより多様な価値観を提示できたと感じています。

一方で、クオリティの高い作品を作り上げることができても、それが直接集客に結びつかないことも実感しています。資金不足と集客への不安をいつも抱えています。今回の公演では、長期にわたる稽古を集中的に行う必要がありましたが、キャスト、スタッフのスケジュール調整や長期にわたって稽古ができる場所の選定には苦労しました。また東京から離れた場所でのクリエイションになったため、美術の運搬などに予想以上の労力と資金がかかりました。

数年にわたり、同じテーマで作品を作ってきましたが、本公演でひとつの区切りがつきました。しかし、今回新たに関わった美術家との共同作業はこれからも継続していきますし、意識について掘り下げることもまだまだできると感じています。

〒603-8312
京都府京都市北区紫野中粕野町22-20 紫野スタジオ
〒160-0023
東京都新宿区西新宿4-34-18-213 ハイウッド内
一般社団法人Kinsei R&D
Tel:03-3320-7217(ハイウッド)

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