日本芸術文化振興会トップページ > 芸術文化振興基金 > 芸術文化振興基金について > 助成事業事例 > 平成25年度 > なかうみ交響楽団 第10回演奏会
なかうみ交響楽団
助成金額 400千円
なかうみ交響楽団は平成16年に創立され、山陰の中海周辺の音楽グループや個人が参加するネットワークオーケストラである。鳥取県、島根県、広島県等で熱心に活動しているアマチュアオーケストラの愛好者が半年間の練習を経て、合同の演奏会を開催している。参加メンバーはそれぞれの生活圏で地元のオーケストラ等に所属し、地域での演奏活動を行うとともに、なかうみ交響楽団にも参加し、アマチュアオーケストラの理念や運営ノウハウを習得しようと意欲的に活動している。
人口の少ない過疎地域では、各自治体単位で大規模なオーケストラを組織することは難しい状況であるが、地域に根付いた演奏活動と、充実したオーケストラ活動を両立するためには、近隣地域とのネットワークにより支援しあうことが有効であり、この活動はそのような連携の成功例である。
なかうみ交響楽団第1回演奏会は、平成25年9月7日、島根県民会館大ホールで実施され、主な演目はモーツァルト「フィガロの結婚」序曲、ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」、ベートーヴェン「交響曲第7番」であった。楽団の構成は、指揮者に大阪音楽大学名誉教授の松尾昌美、ピアノ独奏に松江市を中心に演奏活動をしている代香織、ほか計60名である。2名の小学生を含む、10~70歳代という幅広い出演者が集まり、ピアニストの人柄とマッチした協奏曲やテレビドラマ「のだめカンタービレ」で人気の曲が好演された。
演奏者や地域のオーケストラを運営できるリーダーを育成したり、文化活動が行いにくい過疎地等において聴衆を含めた人づくりにより地域活性化を図るグッドプラクティスである。
演奏の模様
演奏の模様
〒692-0011
島根県安来市安来町1547-1
なかうみ交響楽団