日本芸術文化振興会トップページ  > 芸術文化振興基金  > 芸術文化振興基金について  > 助成事業事例  > 声明の会・千年の聲 声明公演「千年の聲」

芸術文化振興基金

声明の会・千年の聲 声明公演「千年の聲」

伝統芸能の公開活動 その他の伝統芸能(聲明)

声明の会・千年の聲(東京都中央区)
助成額 6,930千円

活動概要

平成9年、宗派を越えて結成された声明の会・千年の聲(旧名称:「声明四人の会」)は、千二百年の伝統を持つ日本の音楽の源流であり、貴重な財産である「声明」の普及と古典作品の継承、及び声明を通じた現代の日本の音楽の創造に努めることを目的に設立された。
古典作品の復活上演をするなど伝統の継承に尽くすとともに、優れた作曲家に委嘱し、現代の新作聲明の創造に取り組んできた。伝統を受け継ぐ厳しい研鑽の中から、新たな聲明の可能性を探る使命を担い、これまでにさまざま新曲を生み出している。


今回は、声明に最も造詣が深い作曲家、鳥養潮が「千年の聲」の僧侶のために書き下ろした新作声明の代表作「存亡の秋」を上演した。
「存亡の秋」は、平成14年の9.11同時多発テロの犠牲者に捧げるために作られた曲である。「3.11」後の日本で、逃れることのできない死に想いをはせ、ささやかな日常の幸福の中で、死と隣り合わせの生をどう生きるか、その智慧と生の覚醒を唱う生命の讃歌である。


僧侶たちの聲明が、うねりのように押し寄せ、重なり合った声が、独特の響きを持って豊かに拡がる。時折錫杖の金属音が響くものの、楽器による伴奏は無く、厳かな雰囲気を一層深めていく。僧侶達の読経と、作曲者自身の英語によるネイティブ・アメリカンのメッセージが会場全体に響きわたる。観客は空間自体に包み込まれるような印象を持ったとの感想を寄せた。


伝統芸能の世界で新しい作品を創作しても、それが再演される機会は滅多にない。
しかし、作品が時代を経てもなお色あせることなく次世代に受け継がれていってこそ新たな伝統が刻まれていく。「存亡の秋」は10年ぶりの再演であったが、長老の指導者とともに演ずる若い演者にも受け継がれ、更に構成も吟味され力強い作品となった。

助成を受けて

20回を重ね継続的に行ってこられたことは、出演者、スタッフの努力とともに、助成による支援があったことが、精神的な大きな支えとなっている。最大限の自助努力は行っているものの、ニューヨークから作曲家に来日してもらい、稽古を重ね、これだけの大作を再演できたのは、助成がなければ不可能だったかもしれない。
今後さらに、日本の伝統芸能である聲明の普及、振興に益々貢献していきたい。


〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1-9-9コダマビル5F
特定非営利活動法人魁文社内
声明の会・千年の聲
Tel:03-3275-0220
E-mail:info@kaibunsha.net
URL:http://www.kaibunsha.net



その他の事例を探す

  • 舞台芸術等の創造普及活動
  • トップレベルの舞台芸術創造活動
  • 国内映画祭の活動
  • 映画製作への支援
  • 地域の文化振興等の活動
  • 基金部トップページへ
助成へ応募される方はこちら