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芸術文化振興基金

WONDER

映画製作への支援 アニメーション映画 短編

合同会社CALF
助成金額  1,000千円

活動概要

 「細胞アニメーション」といわれる細胞をモチーフにした抽象アニメーション作品を中心に、多くの作品を生み出し、精力的に作品を発表してきた水江未来が、アニメーション制作13年間の集大成として取り組んだのが『WONDER』である。

 本作品は、トータル8,760枚の連続した絵で構成された、365秒間の繰り返し無しのアニメーション映画である。
 水江未来が頭の中で思い描いた抽象的なイメージや動きを、時間軸に沿って1枚1枚手描きというアナログな手法で作画していく制作方法をとることによって、アニメーターが思い描いたイメージをダイレクトにアニメーションとして映像化することを目指した。
 セリフや明確なストーリーラインの無い、ノンナラティブなアニメーションにとって、音は非常に重要で、作品の完成度に大きく関わってくる。特に、本作品の場合1秒間に24枚の画を用いており情報量が多いため、細やかな動きや僅かな色の変化の一つ一つにまで意識が行き届いている音楽が必要である。監督が出来るだけ縛られるものの無い状態で、自由に画のイメージを膨らませることを大切にしたため、すべての作画を終えてから音楽の制作を行った。

 音楽を担当したのは、ロケット・マツ率いる 14 人編成のアコースティックオーケストラ的なグループとして独自のサウンドを築くパスカルズである。パスカルズは、映像と音楽がうまく混ざり合うもの、見ているだけで気持ちのいいものを作りたいという監督の制作意図を深く読み解き、バンジョーやギター、バイオリン、リコーダーなどの、10種類を超える様々な楽器による生演奏を行った。
 音楽収録では、演奏しては映像と合わせて確認、映像と合わせては音楽を収録するということを何度も繰り返し、音楽と映像が気持ちよく交わる具合を探っていった。

 画が動くから音が生まれているのか、音が画を動かしているのか、音楽が加わることで作品はさらに発展し、監督の想定したイメージを超えて、手描きのドローイングと生楽器の生み出す音楽が見事に反応し合った魅力的なアニメーション映画に仕上がった。

 「wonder」一場面
「wonder」一場面

「wonder」一場面
「wonder」一場面

 



助成を受けて

 助成を受けることで、ミニマムな製作チームが、デジタルシネマ化が急速に進む中、あえてすべての作画を手描きでおこない、生楽器の音楽を付けるという極めて贅沢で実験的なプロジェクトを達成することができた。

〒107-0052
東京都港区赤坂6-16-11 浜ビル3A
合同会社CALF
Tel:03-6277-7614
URL: http://calf.jp



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