日本芸術文化振興会トップページ > 芸術文化振興基金 > 演劇公演「泳ぐ機関車」
劇団桟敷童子
助成金額 5,800千円
日本に古くから伝わる魔物「ざしきわらし」から命名した劇団「桟敷童子」は、平成11年に結成された劇団で、何より自分達自身が純粋な信念で芝居をつくり、「劇場を訪れる全ての人々に見え、そして全ての人々の心に存在すること」を目指し、劇団を運営してきた。自分達の追い求める風景を実現させるために、劇場となる空間から選び、時間を費やし劇団員自ら舞台セットを製作する。さらに音響、照明が加わった三位一体となった美しさを追求している。
土俗的で幻想味にあふれる伝奇ロマンを作る劇作家で、演出家、舞台美術家でもある主宰の東憲司は、生まれ育った炭鉱町や山間、海辺の集落などに生きる人々の群像劇を作り続けてきた。
平成24年度助成対象活動となった「泳ぐ機関車」は、「泥花」、「オバケの太陽」に続く炭鉱を舞台にした三部作の最終章であり、最終章にふさわしく“あしたに向かって生きていく”というメッセージが充分に表現された舞台となった。
巨大な機関車などの大仕掛けは圧巻であり、舞台を埋めるひまわりなど心に残る情景も作りだした。舞台装置に負けず、個々の役者も新しい役どころに挑戦し、著しく成長することができた。
助成を受けることができ、劇団の特徴ともなっている舞台美術の全てを妥協することなく創りあげることができた。舞台装置、舞台美術に対する興味から舞台鑑賞に訪れる観客もおり、演劇に関心をもってもらうことにも成功した。
〒160-0023
東京都新宿区西新宿5-1-18西新宿パレスビル地下1階
劇団桟敷童子
Tel:03-3375-8288
URL: http://www8.plala.or.jp/s-douji/