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芸術文化振興基金

原種養蚕から絣紬織製作技術保存伝承活動

地域の文化振興等の活動 伝統工芸技術・文化財保存技術の保存伝承等活動

特定非営利活動法人日本工芸継承協議会
助成金額  1,800千円

活動概要

 「特定非営利活動法人日本工芸継承協議会は、平成17年に伝統工芸技術の保存・振興・継承を目的に設立された。
 平成21年度からは、宮崎県の伝統工芸品「宮崎手紬」の技術の保存、振興、継承を目的として、その魅力を国内外に紹介する工芸作品の展示会や文化講演会の開催、また次代の紬織物製作者の育成を支援する活動を行っている。
 「宮崎手紬」は、沖縄から戦争疎開によって宮崎に伝わり宮崎で独自の発展をし「綾の手紬」として世に知られるようになり、昭和59年3月宮崎県指定伝統的工芸品となった。また、「天然灰汁発酵建て藍染技法」は、平成20年2月に綾町指定無形文化財となっている。

 「綾の手紬」は、蚕の原種(小石丸)の養蚕から糸作り織物まで一貫して制作するのが特徴で、原料から製品まですべての行程にわたっての習得を目指すものであり、技術伝承には最低でも2年の時間を要すものである。修了後は独立した工房を持ち活動できるように、その運営方法などのアドバイスも行っている。
 小石丸蚕の蚕種製造を人工ふ化技術から稚蚕飼育・壮蚕飼育まで、さらに桑園の管理も含め4月から3月まで60回。製糸技術の伝承では、諏訪式多条繰糸機による座繰り法やずり出し紡ぎなどを10回。天然灰汁発酵建て藍染技法の研修では、染料(すくも)製作、灰汁取り、藍の仕込管理、藍染め、絞りなどの10回。絣織物技術の研修では、図面、絣括り、製経、草木染め、織り、湯のしの70回で、すべての行程を1年間150回の研修で伝承していった。

 平成24年度も新規受講生を迎え実施し、計画どおり養蚕から織物まで一貫した制作技術の伝承ができた。また、年度の最後平成25年3月には3年目の研修生の作品展示を行ない、技術の伝承に尽力した講師たちへ受け継がれた技術の成果を披露することもできた。

小石丸5齢蚕
小石丸5齢蚕

経糸の巻き取り
経糸の巻き取り

 



助成を受けて

 技術の伝承には時間も経費もかかるものである。助成を受けたことで郷土の貴重な高度な技術を短期間で伝承することができ、後継者を育てることができていることを大変ありがたく思っている。

〒880-1302
宮崎県東諸県郡綾町北俣4245番地6
特定非営利活動法人日本工芸継承協議会
Tel:0985-30-7890



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