歌舞伎公演ニュース

2020年12月24日

【初春歌舞伎公演】

尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が
意気込みを語りました

 新年の幕開けを飾るのは、明るく楽しい趣向満載の通し狂言『四天王御江戸鏑』。平成23年に当劇場で約200年ぶりに復活して好評を博しました。このたび、前回上演の舞台のエッセンスを凝縮して、お楽しみいただきます。
 公演に先立ち、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が意気込みを語りました。



(左より)尾上菊之助、中村時蔵、尾上菊五郎、尾上松緑

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尾上菊五郎
(鳶頭中組の綱五郎実ハ渡辺源次綱)

 来年初春の国立劇場の芝居は、平成23年(2011)以来10年ぶりの『四天王御江戸鏑』の上演です。私は気の良い鳶頭中組の綱五郎、実は渡辺源次綱を勤めさせていただきます。このご時勢ですので、10年前評判だった大掛かりな仕掛けなどはなかなかできませんが、作品をいっぺんバラバラにしてパーツ同士をくっつけて、また面白く創り上げていきたいと思います。

 『四天王御江戸鏑』は、三代目菊五郎が襲名披露で上演し、また五代目菊五郎が『土蜘』を創ったという話もあり、私の家ではとても大事にしている作品です。コロナ禍の中でも歌舞伎好きのお客様が観に来てくださるのは本当にありがたいことですし、「国立劇場ではこんな面白い歌舞伎をやっているんだ」と思っていただけるよう、感謝しながら演じたいと思っています。



  
中村時蔵
(茨木婆実ハ良門伯母真柴/一条院)

 10年前の公演では茨木婆と源頼光を演じましたが、今回は頼光を息子(中村梅枝)に取られまして、茨木婆だけではかわいそうということで、一条院という天皇様のお役を与えていただきました(笑)。

 この茨木婆は、渡辺綱の菊五郎さんと立廻りをするなど、なかなか面白いお役ですので、また演じられるのが楽しみです。前回は菊五郎兄さんに腕を切られましたが、そこは“鬼滅”の何かかな(笑)……というような気がいたします。菊五郎兄さんを中心として、いつものメンバーで楽しく幕を開けたいと思っています。




尾上松緑
(相馬太郎良門/平井左衛門尉保昌/袴垂保輔)

 前回勤めた平井左衛門尉保昌、袴垂保輔の二役に加え、10年前は菊五郎兄さんが勤めていた“国崩し”、現代で言う“ラスボス”的なお役の相馬太郎良門も勤めさせていただきます。

 相馬太郎良門は、平将門の息子です。私のような関東の人間からすると、将門は逆賊というばかりではなく英雄視されるようなところもございます。その息子として“国崩し”的な風格をお客様に観ていただけるように努力をしたいと思います。明るいお芝居ですから、劇場に足を運んでくださったお客様に「観に来てよかった!」と感じていただき、嫌なことも忘れられるようなひと時を、皆様と共有したいと思っています。



  
尾上菊之助
(女郎花咲実ハ葛城山の土蜘蛛の精/大宅太郎光圀)

 今年は世界にとっても、歌舞伎界にとっても、大変な1年になってしまいました。お正月公演が開くのかどうかも不安でしたが、このように『四天王御江戸鏑』の再演と決まり、公演できるということで、心から喜びをかみしめている次第です。

 10年前は女郎を演じるにしても、土蜘蛛を演じるにしても、まだまだ自分の引き出しの中に足りないものが多く、演じ切れていない部分がたくさんありました。今回は、土蜘蛛の精のおどろおどろしさ、遊女・花咲の可憐さと綺麗さ、そして最後に出てくる大宅太郎光圀では武士らしさ、この3つを大切に勤めさせていただきたいと思います。


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 尾上菊五郎を中心とする息の合った一座が繰り広げる初芝居にご期待ください。新春の晴れやかさ一杯に皆様をお迎えいたします!


[関連ニュース]
好評上演中、27日(水)まで!(舞台写真あり)

初春歌舞伎公演は3日(日)初日、27日(水)まで!
※14日(木)は休演
12時開演(但し、15日(金)は午後4時開演)

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