歌舞伎公演ニュース

2019年7月5日

【7月歌舞伎鑑賞教室】

『菅原伝授手習鑑―車引―』『棒しばり』好評上演中!
7月24日(水)まで

 「歌舞伎鑑賞教室」は分かりやすい解説付きで、歌舞伎の代表的な演目や名場面をお手頃な価格でお楽しみいただける公演です。
 7月は、『解説 歌舞伎のみかた』と、荒事の勇壮な演技・演出を取り入れた『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)―車引(くるまびき)―』、そして、ユーモアたっぷりの舞踊劇『棒しばり』を上演中です。

◆◆◆

 『解説 歌舞伎のみかた』のご案内は坂東新悟です。花道から颯爽と登場し、歌舞伎の楽しみ方を分かりやすく解説します。さらに、意外な場所から中村玉太郎も登場。すると、その後は、二人の息の合ったやり取りで進行します。また、特別に1分間の写真撮影タイムのお楽しみも設けられています。


『解説 歌舞伎のみかた』[中央]坂東新悟
実演を交えながら、荒事の演技の特徴について紹介しています。


[左]坂東新悟 [右]中村玉太郎
1分間の写真撮影タイムでは一斉にカメラが!
歌舞伎の舞台を撮影できる貴重なシャッターチャンスです!


◎『菅原伝授手習鑑―車引―』  ◎『棒しばり』はここをクリック

 平安時代の貴族で、“学問の神様”として有名な菅原道真の伝説を題材にした作品です。今回上演する場面では、権力を振るう藤原時平(ふじわらのしへい)に仕える松王丸(まつおうまる)(尾上松緑)に対して、時平の策略に陥れられた菅丞相(かんしょうじょう/菅原道真)に仕える梅王丸(うめおうまる)(坂東亀蔵)と天皇の弟・斎世親王(ときよしんのう)に仕える桜丸(さくらまる)(坂東新悟)―敵味方に分かれた三つ子の兄弟の対立が描かれています。


[左より]桜丸(坂東新悟)、梅王丸(坂東亀蔵)

 舞台は、都の吉田神社。偶然出会った梅王丸と桜丸の兄弟が互いの苦境を嘆きます。折しも時平の参詣を聞き付けた二人は、菅丞相の無念を晴らそうと意を決します。梅王丸が花道での「飛び六方(とびろっぽう)」(勢いよく走る様子を誇張した演技)をはじめ、荒事の豪快な演技を見せます。対照的に、桜丸のセリフや身のこなしは、和事に通じる柔らか味を感じさせます。


杉王丸は中村玉太郎[左]と尾上左近[右]の交互出演です。
それぞれの出演日は、ページ下方の交互出演表をご覧ください。


[左より]桜丸(坂東新悟)、松王丸(尾上松緑)、梅王丸(坂東亀蔵)

 時平の乗る牛車の前に立ちはだかった梅王丸と桜丸。時平の家来の杉王丸(中村玉太郎/尾上左近[交互出演])と言い争うところへ、松王丸が現れます。松王丸は、血を分けた兄弟である梅王丸と桜丸にも容赦せず、激しく言い争います。三者三様の見得にご注目ください。


[前方左より]桜丸(坂東新悟)、松王丸(尾上松緑)、梅王丸(坂東亀蔵)、
[後方中央]藤原時平(中村松江)

 牛車の中から現れた時平(中村松江)の迫力に圧倒された梅王丸と桜丸を、松王丸が力強く押し返すのでした。
 隈取を始め、荒事の特色が盛り込まれており、歌舞伎ならではの様式美を楽しめる作品です。初役揃いの配役による舞台をお楽しみください。


◎『棒しばり』  ◎『菅原伝授手習鑑―車引―』はここをクリック

 同名の狂言『棒縛(ぼうしばり)』を基にした舞踊劇です。明るい雰囲気と分かりやすいストーリーで、理屈抜きにお楽しみいただけます。


次郎冠者(尾上松緑)

 主人の留守中にいつも無断で酒を飲んでいる家来の次郎冠者(じろうかじゃ)(尾上松緑)と太郎冠者(たろうかじゃ)(坂東亀蔵)。主人・曽根松兵衛(そねまつべえ)(中村松江)に呼び出された次郎冠者が、盗人を捕らえる巧みな棒術を披露します。その後、次郎冠者は両手を棒に括り付けられ、太郎冠者は両手を後手(うしろで)に縛られます。




[左より]太郎冠者(坂東亀蔵)、次郎冠者(尾上松緑)

 主人の外出後、両手を縛られた二人は、何とかして酒を飲もうと画策します。二人の機知に富んだ動きやユーモラスなやり取りが笑いを誘います。尾上松緑と坂東亀蔵の初コンビによるコミカルな演技にご注目ください。
 後半では、浮かれ気分になった二人が、長唄と鳴物の演奏に乗って華麗な舞を繰り広げます。


[左より]次郎冠者(尾上松緑)、曽根松兵衛(中村松江)、太郎冠者(坂東亀蔵)

 その後、帰宅した主人が、二人を叱り付けようとしますが……!? 意外な結末は劇場でお楽しみください。


◆◆◆


 歌舞伎の魅力に溢れた二作品で、初めてご覧になるお客様にもお楽しみいただける7月歌舞伎鑑賞教室。あらすじや見どころ、出演者のインタビューを掲載したプログラムの無料配布や、竹本の詞章と長唄の歌詞の字幕表示もございますので、鑑賞の手引きとしてご利用いただけます。
 また、お勤め帰りの方にもご観劇いただきやすい「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」や、お子様向けにイラストの入ったリーフレットが付く「親子で楽しむ歌舞伎教室」の公演日もございます。

 さらに、7日(日)・15日(月・祝)いずれも午後2時30分の回の終演後には、主な出演者によるアフタートークを開催します。各出演者の押隈プレゼントの抽選会もございます。このほか、特設フォトスポット、歌舞伎の小道具を体験できるコーナーなど、ご観劇の前後や休憩時間にお楽しみいただける様々なイベントもあり、盛りだくさんの内容です(各種イベントの詳細はこちら)。

 皆様のご来場をお待ちしております。


大劇場2階ロビーに、迫力溢れる特設フォトスポットが出現。また、小道具体験コーナーも充実。歌舞伎の舞台で使用する小道具に実際に触れられる貴重なチャンスです!


伝統芸能情報館では企画展示「かぶき入門」(無料)を開催中。
『車引』の舞台を再現したコーナーも! ご観劇の際にお立ち寄りください。


◆◆◆


 7月歌舞伎鑑賞教室『菅原伝授手習鑑-車引-』『棒しばり』は
7月24日(水)まで
※26日(金)・27日(土)午前11時/午後2時30分は
神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールで上演します
(外部サイトへリンクします)







  チケット好評販売中!
国立劇場チケットセンターはこちら ≫