歌舞伎公演ニュース
2020年10月23日
『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』
第2回「映(ば)える歌舞伎役者」
~化粧・かつら・衣裳~を深掘り!
現在、イープラスのStreaming+で好評配信中の歌舞伎入門動画『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』。歌舞伎俳優・松本幸四郎と俳優・八嶋智人が、歌舞伎にふれる機会の少ないビギナーの方向けに、歌舞伎の魅力や特徴を楽しく、面白く、分かりやすくご紹介しています。

↑『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』の詳細は画像をクリック/タップ
このトピックスでは、第2回「映(ば)える歌舞伎役者」をご覧になられた皆さまに、より深く歌舞伎に親しんでいただけるように、日本芸術文化振興会のWEBコンテンツ「文化デジタルライブラリー」と「歌舞伎への誘い」より、各回に関連している箇所をまとめました。動画をご覧になって、「もっと!歌舞伎を知りたい」と思った方は、ぜひ深掘りしてみてください!


〈前編〉
最初に、歌舞伎の特徴的な演出の一つ「荒事(あらごと)」を紹介します。なぜ、荒事は江戸時代の人々に好まれたのか、役柄と特徴に迫ります。そして、歌舞伎の独特な化粧法「隈取(くまどり)」に注目します。文化デジタルライブラリーの歌舞伎入門コンテンツ「はじめての歌舞伎」では、様々な種類の隈取をイラスト付きで解説しています。
▶ 荒事を

▶ 隈取を

「荒事」の代表的な作品についてはこちらをご覧ください。
▶『暫(しばらく)』を

▶『矢の根(やのね)』を

続いて素顔の幸四郎が、勇壮な矢の根五郎に変身する様子を、化粧をするところから、かつらと衣裳を身に着けるまで、映像でご覧いただきます。八嶋智人の鋭い疑問に幸四郎が答え、今まで知ることのできなかった貴重な情報をお届けします。注目は、隈取を描く様子を正面から撮影した映像。歌舞伎役者の楽屋の様子も垣間見えます。

歌舞伎の衣裳やかつらについては、こちらもご覧ください。
▶ 衣裳・かつらを

また、歌舞伎ならではの「映え」の瞬間、歌舞伎の特徴的な演技「見得(みえ)」については、こちらをご覧ください。
▶ 見得を

前半最後には、矢の根五郎に変身した幸四郎の「押戻(おしもどし)」の実演をご覧いただきます。花道から登場する五郎を正面からとらえた迫力の映像は圧巻です。こちらも、ぜひ動画でお楽しみください。

▶ 押戻を

〈後編〉
後半の冒頭、がらりと雰囲気が変わり、幸四郎が江戸の町中から出てきたような粋ないで立ちで登場します。幸四郎が扮するのは『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』の伊豆屋与三郎(いずやよさぶろう)です。与三郎が登場するような、江戸時代の庶民の生活を題材にして作られた歌舞伎の演目を「世話物(せわもの)」と呼びます。
▶ 世話物を

▶ 歌舞伎のジャンルを

▶『与話情浮名横櫛』を

▶ 伊豆屋与三郎を

前半では「荒事」の矢の根五郎、後半では「世話物」の与三郎と、幸四郎がまったく異なる男性の役を二つ紹介しました。続いて紹介するのは、歌舞伎の大きな特徴の一つ、男性が女性を演じる「女方(おんながた)」です。市川高麗蔵が美しい赤姫の扮装で登場し、女方の演技のイロハを八嶋智人に伝授します。
「なぜ、歌舞伎では男性が女性の役を演じることになったのか……」の経緯もぜひ、深掘りしてみてください!
▶ 女方を

▶ 歌舞伎のはじまりを

また、一人の役者が男性と女性の役を演じ分けるのも歌舞伎の魅力の一つ。幸四郎が過去に演じた『桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)』の「桜姫(さくらひめ)」、『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』の「弥生(やよい)」の舞台も紹介しています。
▶『桜姫東文章』を

▶ 桜姫を

▶『春興鏡獅子』を

▶ 弥生を

第2回のテーマは「映(ば)える歌舞伎役者」~化粧・かつら・衣裳~ということで、歌舞伎の化粧やかつらや衣裳、荒事や女方の演技をお見せしました。ご紹介した「文化デジタルライブラリー」や「歌舞伎への誘い」で深掘りした後は、もう一度「松本幸四郎の歌舞伎を知ろう」をお楽しみください!(※一度ご購入いただいた方は、視聴可能期間内であれば、何度でもご覧いただけます)
まだご覧いただいていない方も、松本幸四郎と八嶋智人の息の合った軽妙なやり取りで歌舞伎について楽しく学べる『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』をこの機会にぜひご覧ください。
(イープラスへのリンクです)
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◆第1回「歌舞伎役者は神出鬼没」~舞台と大道具~を

◆第3回「歌舞伎の生物多様性」~動物・物の怪・霊獣~を

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歌舞伎への誘い / 文化デジタルライブラリー( はじめての歌舞伎 / 歌舞伎事典 )
