歌舞伎公演ニュース

2022年3月1日

【3月歌舞伎公演】
関連コラム

大坂の陣
~敵味方に分かれた兄弟~

 いよいよ開幕目前の3月歌舞伎公演『近江源氏先陣館-盛綱陣屋-』(3月3日~27日)。このお芝居の題材となった〈大坂の陣〉(1614-1615)は、徳川家康率いる江戸幕府が大坂城を拠点とする豊臣氏を滅ぼした合戦です。

 本作における佐々木盛綱・高綱兄弟のモデルとなった真田信之(1566-1658)・幸村(1567頃-1615)兄弟は、現在の長野県上田市の真田地域を本拠地とした豪族の出身です。父・昌幸(まさゆき)とともに、数々の強豪がひしめく乱世をくぐり抜け、やがて東信濃随一の武将に成長しました。真田親子は、上田城の戦いで徳川方の大軍を二度にわたって撃退し、その名を天下に轟かせました。





[前]兄 真田信之(真田宝物館所蔵)
[後]弟 真田幸村(上田市立博物館所蔵)

 しかし、天下分け目の〈関ヶ原の戦い〉(1600)の際、兄の信之は、父・弟と決別して徳川方に与することになります。敗れた父と弟は信之の嘆願によって死を免れ、高野山に幽閉されます。父はその地で没し、弟の幸村は〈大坂の陣〉(1614-1615)で豊臣方に味方して大坂城に入ります。そして、大坂城の南に出城「真田丸」を築くなど、徳川方と激闘を繰り広げますが、奮戦むなしく討ち死にします。幸村の勇猛ぶりは、のちに「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)」と讃えられました。



[左から]真田信之、幸村、父・昌幸
関ヶ原の戦いで東西両軍どちらに
つくか協議する場面
「真田父子犬伏密談図」
(上田市立博物館所蔵)

 敵味方に分かれた真田兄弟の物語が、本作では鎌倉時代の武将・佐々木兄弟に仮託して克明に綴られています。主君への忠義と肉親への情愛との間で葛藤する主人公・盛綱が下した決断は……!
 盛綱の複雑な内面の変化を表情だけで表現する演技は最大のみどころです。尾上菊之助が盛綱に初役で挑む話題の舞台を、どうぞお見逃しなく!



[中央]大坂夏の陣(1615)で
獅子奮迅の活躍を見せる真田幸村
錦絵「真田幸村勇戦之図」
(上田市立博物館所蔵)

【公演関連トピックス】
好評上演中、27日まで!(舞台写真あり)
尾上菊之助、中村梅枝、尾上丑之助、小川大晴が意気込みを語りました!
12時開演の部―尾上菊之助サイン入りブロマイドが抽選で当たる!
11日(金)・18日(金)午後5時開演の部―限定特製リーフレット進呈と尾上菊之助サイン入りブロマイド抽選会!

3月歌舞伎公演『近江源氏先陣館-盛綱陣屋-』は
3月3日初日、27日(日)まで!
※10日(木)、22日(火)は休演


チケット好評販売中!
国立劇場チケットセンターはこちら ≫