歌舞伎公演ニュース

2022年3月3日

【3月歌舞伎公演】

『近江源氏先陣館
-盛綱陣屋-』

好評上演中、27日まで!

(舞台写真あり)

 《歌舞伎名作入門》と銘打ち、分かりやすい解説付きで、古典歌舞伎の醍醐味を味わえる3月歌舞伎公演。今回上演する『近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)-盛綱陣屋(もりつなじんや)-』は、〈大坂の陣〉を題材に、物語の設定を鎌倉時代に移し替えた作品です。敵味方に分かれた近江源氏・佐々木一族の盛綱・高綱兄弟の駆け引きと、家族への情愛をドラマチックに描いた人気の一幕です。
 尾上菊之助が盛綱に初役で挑んでいるほか、魅力に富む配役で、時代物の傑作を存分にご堪能いただけます。

◆◆◆

 本編に先立ち、〈大坂の陣〉で活躍した真田信之・信繁(幸村)兄弟との関連など、作品の背景や登場人物の紹介、さらにお芝居のみどころについて、出演俳優による解説をお楽しみいただいた後、いよいよ開幕です!



「入門 “盛綱陣屋”をたのしむ」
ご案内 中村萬太郎

 時は、鎌倉時代。近江源氏の佐々木盛綱(尾上菊之助)・高綱兄弟は、源氏の棟梁・頼朝の跡目をめぐる戦いに巻き込まれます。盛綱と高綱は、源実朝の後見役・北條時政(片岡亀蔵)を中心とする〈鎌倉方〉と、源頼家を中心とする〈京方〉とに分かれ、対立を余儀なくされています。琵琶湖畔の盛綱の陣屋には、初陣を飾った盛綱の子・小三郎(小川大晴)が生け捕りにした高綱の子・小四郎(尾上丑之助)が囚われています。

 冒頭、盛綱の陣屋に京方の使者・和田兵衛(中村又五郎)が現れ、盛綱に小四郎を返すよう要求し、相手の胸の内を探って虚々実々の問答を交わします。和田兵衛は敵陣でも動じず、豪胆ぶりを見せます。



佐々木盛綱(尾上菊之助)、
和田兵衛秀盛(中村又五郎)

 老獪な時政が小四郎を手づるにして高綱を寝返らせようと企んでいることを知る盛綱は、弟がわが子への情に溺れて武士たる道を誤らないかと案じます。母・微妙(みみょう)(上村吉弥)を呼び出した盛綱は、孫の小四郎に切腹を促すよう頼みます。弟を思う兄としての心情が滲むとともに、非情な決断を迫られる一族の苦悩が浮かび上がります。



佐々木盛綱(尾上菊之助)、
盛綱母微妙(上村吉弥)

 その後、高綱の妻・篝火(中村梅枝)が、わが子の小四郎に一目会おうと盛綱の陣屋に忍び込んできます。篝火と盛綱の妻・早瀬(中村莟玉)の矢文の応酬、続いて、切腹を迫る微妙と命乞いをする小四郎……と双方の辛い心情が交錯します。



高綱妻篝火(中村梅枝)、
高綱一子小四郎(尾上丑之助)、
盛綱母微妙(上村吉弥)

 やがて高綱の討死が伝えられ、時政一行が首桶を携えて登場すると、首実検(討ち取った首の真贋の確認)へと移ります。



佐々木盛綱(尾上菊之助)

 首を見た小四郎の突然の切腹、目の前の首に抱いた盛綱の不審……様々な疑問が脳裏を駆け巡った末、高綱親子が仕組んだ計略を悟った盛綱は、ある決意を固めます。
 複雑な心の動きを無言で細やかに表現する盛綱の肚(はら)芸は、歌舞伎ならではの演技で、最大のみどころです。果たして盛綱が時政に答えた首の真偽とは……!



佐々木盛綱(尾上菊之助)

◆◆◆

 波瀾に富む物語の全容はぜひ劇場で! 尾上菊之助の長男・尾上丑之助が小四郎を、中村梅枝の長男・小川大晴が小三郎を勤め、親子競演も話題の舞台です。
 感染症対策を徹底して、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

※本公演期間中、初役の盛綱に挑む〈尾上菊之助サイン入りブロマイド〉が抽選で当たるキャンペーンを開催! 詳細は下記リンクをご覧ください。

【公演関連トピックス】
尾上菊之助、中村梅枝、尾上丑之助、小川大晴が意気込みを語りました!
12時開演の部―尾上菊之助サイン入りブロマイドが抽選で当たる!
11日(金)・18日(金)午後5時開演の部―限定特製リーフレット進呈と尾上菊之助サイン入りブロマイド抽選会!
[関連コラム]大坂の陣 ~敵味方に分かれた兄弟~

3月歌舞伎公演
『近江源氏先陣館-盛綱陣屋-』は
27日(日)まで!
※10日(木)、22日(火)は休演


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