歌舞伎公演ニュース

2022年1月4日

【初春歌舞伎公演】

『南総里見八犬伝』
好評上演中、27日まで!

(舞台写真あり)

 新年を飾る初春歌舞伎公演が、通し狂言『南総里見八犬伝』で賑やかに幕を開けました。原作は曲亭馬琴が28年の歳月をかけて完成させた長編の伝奇小説で、不思議な因縁で結ばれた〈犬士〉たちが里見家再興のため立ち上がります。
 尾上菊五郎を中心に、息のあった一座が明るく華やかな舞台を繰り広げています。


大詰(上野)「扇谷定正居城奥庭の場」
[左より]犬塚信乃(尾上菊之助)、
犬田小文吾(坂東彦三郎)、

犬村大角(中村萬太郎)、
犬坂毛野(中村時蔵)、
犬山道節(尾上菊五郎)、

犬江親兵衛(尾上左近)、
犬川荘助(坂東亀蔵)、
犬飼現八(尾上松緑)ほか

◆◆◆

 時は、室町時代。安房国の里見家の息女・伏姫が御家の行く末を案じ、神仏に身を捧げたことが、〈八犬士〉誕生の発端となります。伏姫の清らかな魂を伝えた8つの水晶の珠に、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮かび上がります。

 関東管領・扇谷定正の軍に里見家が敗北してから数十年。武蔵国の大塚村では、亡父の遺志を継ぐ犬塚信乃(尾上菊之助)が、名刀・村雨丸(むらさめまる)を坂東武者の長と仰がれる足利成氏へ献上して衰微した里見家再興の足がかりにしようと、出立します。
 凛々しい信乃の二枚目ぶりや、信乃に思いを寄せる許婚・浜路(中村梅枝)との儚い恋模様、そして浜路に横恋慕する浪人・網乾左母二郎(あぼしさもじろう|尾上松緑)の色悪ぶりが、周囲の人物のコミカルな演技を交えて描かれます。


序幕 (武蔵)「大塚村蟇六内の場」
蟇六娘浜路(中村梅枝)、
犬塚信乃(尾上菊之助)

 続く「円塚山」では、浜路を誘い出した左母二郎が本性を顕し、浜路は左母二郎の毒牙にかかります。


序幕(武蔵)「本郷円塚山の場」
蟇六娘浜路(中村梅枝)、
網乾左母二郎(尾上松緑)

 そこに、妖術を操る犬山道節(尾上菊五郎)が現れます。神出鬼没ぶりとともに、歌舞伎で創意工夫された圧倒的な大きさと貫禄を備えます。
 道節と浜路の意外な関係が明らかになった後、八犬士と定正の刺客たちが暗闇の中で争う様子が描かれます。歌舞伎ならではの様式美に溢れる“だんまり”の演出をお楽しみください。


序幕(武蔵)「本郷円塚山の場」
犬山道節(尾上菊五郎)

 「成氏館」では、村雨丸を携えた信乃が、出迎えた腰元たちと華やかな“花軍”(はないくさ)の立廻りを見せます。そして、足利成氏(坂東楽善)に村雨丸を差し出すよう促された信乃は……!


二幕目(下総)「滸我足利成氏館の場」
犬塚信乃(尾上菊之助)、
足利成氏(坂東楽善)ほか

 「芳流閣」の大屋根の上では、迫力ある大立廻りが繰り広げられます。押し寄せる捕手を蹴散らす信乃。そこへ颯爽と現れたのは捕物拳法の達人・犬飼現八(尾上松緑)。火花を散らす二人の激闘の行方は……!


二幕目(下総)「滸我足利成氏館芳流閣の場」
犬塚信乃(尾上菊之助)ほか


二幕目(下総)「滸我足利成氏館芳流閣の場」
犬塚信乃(尾上菊之助)、
犬飼現八(尾上松緑)

 扇谷定正(市川左團次)を迎えた家来の屋敷「対牛楼」では、捕らえられた八犬士の一人・犬田小文吾(坂東彦三郎)が磔にされ、血祭りに上げられようとしています。酒宴に興じる定正らは、女田楽師・旦開野(あさけの|中村時蔵)に唐伝来の剣の舞で小文吾を切りさいなむよう命じます。しかし、旦開野が隠していた正体を顕すと、舞台は急展開していきます。


四幕目(武蔵)「馬加大記館対牛楼の場」
馬加大記(河原崎権十郎)、
扇谷定正(市川左團次)、
女田楽旦開野(中村時蔵)ほか

◆◆◆

 初春らしい面白い趣向満載の圧巻の舞台を、ぜひ国立劇場でお楽しみください!
 なお、劇場には口上看板や積み樽、大凧などを飾り、7日までは開演前の午前11時45分(予定)から舞台上で獅子舞を披露します。また、公演期間中にプログラムをご購入のお客様には抽選で、国立劇場オリジナル手ぬぐいのプレゼントも!!
 新春の晴れやかさいっぱいに、皆様のご来場をお待ちしております。

【関連トピックス】
尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が意気込みを語りました!

初春歌舞伎公演『南総里見八犬伝』は
27日(木)まで!
※12日(水)、20日(木)は休演
12時開演(但し、14日(金)は午後4時開演)

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