歌舞伎公演ニュース

2021年1月8日

【初春歌舞伎公演】

通し狂言『四天王御江戸鏑』

好評上演中、27日(水)まで!(舞台写真あり)

 新年を飾る初春歌舞伎公演は、通し狂言『四天王御江戸鏑』を上演しています。本作は、平成23年(2011)に当劇場で約200年ぶりに復活して好評を博しました。このたび、前回上演の舞台のエッセンスを凝縮してお楽しみいただきます。
 尾上菊五郎を中心とするお馴染みの一座が、新年にふさわしい華やかな舞台を繰り広げています。

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 三番叟(中村萬太郎[3~15日]/尾上右近[16~27日])のめでたい舞とともに、芝居の幕が開きます。
 時は、平安時代。朝敵として討伐された平将門の遺児・相馬太郎良門(尾上松緑)が、亡父の敵である源氏への復讐と天下掌握を企て、謀反決起の宴を催します。龍宮城に見立てた趣向で、海中の生物に仮装した良門一派が色とりどりの姿を見せます。


序幕 「相馬御所の場」
鰊の局(市村萬次郎)、相馬太郎良門(尾上松緑)、
星鮫入道蒲鉾(坂東楽善)ほか

 折しも都では一条院の即位の神事が行われようとしていましたが、神事に欠かせない三種の神器の一つで、源氏の棟梁・源頼光が守護していた《内侍所の御鏡》を、良門配下の僧正・西光坊天山(市川團蔵)が盗み出していました。御鏡を手に入れて気勢を上げる良門に、伯母の真柴(中村時蔵)は、源氏を恨む葛城山の土蜘蛛の妖怪を味方に付けようと言います。やがて、西光坊の法力により、土蜘蛛の精(尾上菊之助)が蘇ります。


序幕 「相馬御所の場」
葛城山の土蜘蛛の精(尾上菊之助)

 女郎屋が立ち並ぶ羅生門河岸。賑やかな中根屋の座敷に、鳶頭・中組の綱五郎(尾上菊五郎)がやって来ます。綱五郎の相手として美しい女郎・花咲(尾上菊之助)が姿を現すと、座敷は色めき立ちます。宴もたけなわの頃、隣の座敷から平井家の家臣・伴森右衛門(片岡亀蔵)が入ってきて、口論が始まり……!?


二幕目第一場「羅生門河岸中根屋座敷の場」
皮肉の喜兵衛(河原崎権十郎)、たるぬきの正(市村橘太郎)、
女郎花咲(尾上菊之助)、やきいもの金(坂東彦三郎)、
鳶頭中組の綱五郎(尾上菊五郎)、はらぶとの福(坂東亀蔵)ほか

 お楽しみの趣向が満載の場面で、個性豊かな登場人物たちが息の合った面白いやり取りを次々と繰り広げて、笑いを誘います。


二幕目第一場「羅生門河岸中根屋座敷の場」
鳶頭中組の綱五郎(尾上菊五郎)

 花咲の部屋で綱五郎がうたた寝をしていると、恐ろしい悪夢にうなされます。不穏な空気が漂う中、謎めいた花咲の本性が垣間見られる場面です。


二幕目第二場「羅生門河岸中根屋花咲部屋の場」
女郎花咲(尾上菊之助)、鳶頭中組の綱五郎(尾上菊五郎)

 綱五郎が目を覚ますと、花咲が女房にしてほしいと迫ります。驚く綱五郎でしたが、花咲の母・茨木婆(中村時蔵)の口添えもあり、承知します。


二幕目第二場「羅生門河岸中根屋花咲部屋の場」
女郎花咲(尾上菊之助)、茨木婆(中村時蔵)、
鳶頭中組の綱五郎(尾上菊五郎)

 源頼光(中村梅枝)の館では、重臣の平井保昌(尾上松緑)が、原因不明の熱病に冒された主君の付き添いをしています。そこへ所在不明になっている頼光四天王の一人・渡辺綱と瓜二つの綱五郎が連れて来られます。綱五郎をはさみ、綱の許婚・弁の内侍(尾上右近)と花咲が恋の鞘当てを見せます。


三幕目第一場「二条大宮源頼光館の場」
平井左衛門尉保昌(尾上松緑)、鳶頭中組の綱五郎(尾上菊五郎)、
院使弁の内侍(尾上右近)

 一方、綱五郎と茨木婆は、相馬の家宝《繫馬の旗》を巡って争います。二人の正体が明かされ、物語は急展開します。


三幕目第一場「二条大宮源頼光館の場」
渡辺源次綱(尾上菊五郎)、茨木婆(中村時蔵)

 さらに、良門に奪われた《内侍所の御鏡》が絡み、都を騒がす盗賊・袴垂保輔(尾上松緑)と保昌の意外な繋がりも明らかになります。


三幕目第二場「二条大宮源頼光館寝所の場」
袴垂保輔(尾上松緑)、源頼光朝臣(中村梅枝)

 頼光四天王に数えられる勇臣たちは良門・土蜘蛛一派を北野天満宮に追い詰めますが、土蜘蛛の妖術で辺り一面は火の海となります。紅蓮の炎の中で繰り広げられる激闘の行方は……!?


大詰「北野天満宮の場」
卜部勘解由季武(中村萬太郎)、土蜘蛛の精(尾上菊之助)、
酒田主馬佑公時(坂東亀蔵)ほか


大詰「北野天満宮の場」
卜部勘解由季武(中村萬太郎)、酒田主馬佑公時(坂東亀蔵)、
碓井靫負尉貞光(坂東彦三郎)、渡辺源次綱(尾上菊五郎)、
相馬太郎良門(尾上松緑)、一条院(中村時蔵)、
大宅太郎光圀(尾上菊之助)、源頼光朝臣(中村梅枝)


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 国立劇場の初春歌舞伎ならではの華やかな演出で、魅力溢れる通し狂言をご堪能いただけます。新春の晴れやかさ一杯にお迎えいたします。


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尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が意気込みを語りました!

初春歌舞伎公演は27日(水)まで
※14日(木)は休演
12時開演(但し、15日(金)は午後4時開演)

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