歌舞伎公演ニュース

2019年10月31日

【12月歌舞伎】
白鸚の盛綱、幸四郎の蝙蝠の安さんの
扮装写真を公開!

 令和元年12月歌舞伎公演では、大坂の陣を題材にした義太夫狂言屈指の名作『近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)―盛綱陣屋(もりつなじんや)―』と、"喜劇王"・チャップリンの代表作『街の灯』(原題"City Lights")を歌舞伎化した幻の作品『蝙蝠(こうもり)の安(やす)さん』を上演します。
 『近江源氏先陣館』で佐々木三郎兵衛盛綱を勤める松本白鸚、『蝙蝠の安さん』で蝙蝠の安さんを勤める松本幸四郎の扮装写真を撮影しました。
 扮装写真と共に作品世界をご案内します。

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 大坂の陣で、徳川方と豊臣方に分かれて戦うことになった真田信之・幸村兄弟。『近江源氏先陣館』では、時代背景を鎌倉時代に移し、二人を源平合戦で活躍した佐々木盛綱・高綱(たかつな)兄弟に置き換えています。
 「盛綱陣屋」は、全九段のうち八段目に当たり、敵味方に分かれた一族の悲劇を綴っています。


佐々木三郎兵衛盛綱
(松本白鸚)

 北條時政率いる鎌倉方の武将・盛綱の陣屋には、弟で京方の名軍師・高綱の一子・小四郎が捕らえられています。そこに高綱が自害したとの知らせが入り、首実検のため時政が陣屋を訪れます。



 盛綱が首桶を開けた瞬間、飛び出してきた小四郎が父を追うように切腹します。しかし、改めて首を見て愕然とする盛綱。弟の計略を悟り、甥子の健気さを想う盛綱が、苦慮の末に取った行動とは……。



 襲名後、当劇場初出演となる白鸚が、平成3年10月に当劇場で演じて以来、28年ぶりに盛綱を勤めます。
 令和元年の掉尾を飾るにふさわしい時代物の傑作にご期待ください。

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 『蝙蝠の安さん』は、数々の名作映画を世に残したチャップリンの代表作『街の灯』("City Lights")を元に、劇作家の木村錦花(きむらきんか)が『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』の蝙蝠の安五郎を主人公のキャラクターに当てはめ、翻案した異色作です。
 今年がチャップリン生誕130年、また、公演期間中の12月25日がチャップリンの命日に当たることに因み、昭和6年(1931)の初演以来、88年ぶりに上演します。


蝙蝠の安さん
(松本幸四郎)

 その日暮らしの生活を送る蝙蝠の安さんは、ある日、盲目の花売り娘・お花に一目惚れします。お花の目を治したいと思った安さんは、あの手この手で治療費を稼ごうとしますが失敗ばかり。知り合った裕福な商人にお金を融通してもらいますが、思わぬ展開に……。



 チャップリン映画の大ファンである幸四郎が、念願の"チャップリン歌舞伎"に挑み、歌舞伎に新しい息吹を吹き込みます。



 さらに、毎週金曜日とクリスマスの夜は、"Chaplin KABUKI NIGHT"と銘打ち、夜7時より『蝙蝠の安さん』を単独で上演いたします。専用パンフレットやチャップリン関連資料の展示コーナーもあります。
 24日と25日の終演後には、チャップリンの命日に因み、記念イベントを開催します。

 クリスマス・シーズンの夜、心温まる名作をご堪能ください。

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 12月歌舞伎公演は、4日(水)から26日(木)まで 午前11時30分開演
※但し、13日(金)は午後7時開演のChaplin KABUKI NIGHTのみ





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