歌舞伎公演ニュース

2019年10月18日

【11月歌舞伎】

中村吉右衛門が演じる
平家の勇士・悪七兵衛景清の扮装写真を公開!

 令和元年11月歌舞伎公演『孤高勇士嬢景清(ここうのゆうしむすめかげきよ)―日向嶋(ひゅうがじま)―』で中村吉右衛門が勤める悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)の扮装写真を撮影しました。
 一門を滅ぼした源氏への復讐を志す平家の勇士・悪七兵衛景清を描いた浄瑠璃作品『大仏殿万代石楚(だいぶつでんばんだいのいしずえ)』、その中心となる場面が採り入れられた『嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)』。今回はこの両作品を踏まえ、景清父娘の情愛を綴った場面「日向嶋」を中心に、景清が源氏への復讐に挑む「東大寺大仏供養」、景清の娘・糸滝が廓(くるわ)に身売りする「花菱屋」等を取り上げ、通し狂言として上演します。
 以下では、扮装写真とともに、ドラマチックに展開する景清の物語をご紹介します。

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僧兵姿で源頼朝の命を狙う悪七兵衛景清
(中村吉右衛門)

 平家滅亡後、平家の勇士・悪七兵衛景清は、一門の仇を討つため源氏の大将・源頼朝の命を狙います。「東大寺大仏供養」では、景清の平家への忠誠心と頼朝への復讐心、そして葛藤が描かれます。
 頼朝は、平家によって焼き払われた奈良・東大寺の大仏殿を再興し、落慶供養に臨みます。そこに現れたのは僧兵に変装した景清でした……。
 勇猛果敢に東大寺の境内へ乗り込む景清の力強い姿が、歌舞伎ならではの演出も取り入れて描かれます。


正体を顕した悪七兵衛景清
(中村吉右衛門)

 景清に対面した頼朝は、景清の武将としての姿勢に感銘を受け、自分に仕えるよう説得します。しかし、頼朝の言葉に感じ入った景清が取った行動は、意外なものでした。
 頼朝の仁心に触れても、なお旧主への忠義を貫こうとする景清の姿に悲壮感が漂います。「大仏供養」の上演によって、後に続く「日向嶋」の物語の背景がより分かりやすくなります。

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零落して日向嶋に暮らす悪七兵衛景清
(中村吉右衛門)

 盲目となった景清は、日向嶋で一人、平重盛(たいらのしげもり)の菩提を弔いながら、余生を送っています。そこに幼い頃に生き別れた娘・糸滝が父を慕って訪れます。初めは父と名乗ることすら拒む景清でしたが、糸滝の健気な愛に触れてついには……。

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 今回、明治以降初めての上演となる「大仏供養」を含め、通し狂言として上演することで、孤忠の武士・景清の力強い人間像や悲劇、糸滝との深い情愛を描いた人間ドラマが一層際立ちます。深まる秋にふさわしい魅力溢れる舞台にどうぞご期待ください。

 11月歌舞伎公演は、2日(土)から25日(月)まで
12時開演





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