歌舞伎公演ニュース

2019年3月4日

【3月歌舞伎】

「日本博」とともに華やかに開幕!
「桜」で彩る名狂言『元禄忠臣蔵』『積恋雪関扉』

 3日(日)、3月歌舞伎公演が初日を迎えました。大劇場とは趣の異なる小劇場で繰り広げられる濃密な舞台に、客席は熱気で包まれました。

 本公演は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、「日本人と自然」をテーマとして全国で展開される文化芸術の祭典「日本博」の幕開けを飾る公演です。今回上演している『元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―』と『積恋雪関扉』は、いずれも日本の“国花”とも言われる「桜」が印象深く、日本人と「桜」との繋がりを感じることができる作品です。

 初日の舞台を終えた中村扇雀と尾上菊之助が、同日に大劇場で開催された「日本博」旗揚げ式のトークセッションに参加した後、取材陣に公演への意気込みを語りました。

 


右から中村扇雀と尾上菊之助
小劇場ロビーに展示中の加山又造作「おぼろ」の陶板画前にて



中村扇雀(『元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―』徳川綱豊卿)
 私も菊之助さんも、お互いに初役で、新しい挑戦ということで勤めています。今回、真山青果の『御浜御殿綱豊卿』で綱豊卿を勤めていますが、これから千穐楽まで毎日が勉強だと思って一生懸命やっていきます。
 立役を演じる時は、曾祖父の初代(中村)鴈治郎ならどう演じるかを想像することが多いです。上方の忠臣蔵外伝『土屋主税』を勤めたこともあるので、これまで培ってきた経験を綱豊に活かしたいです。

尾上菊之助(『積恋雪関扉』関守関兵衛実ハ大伴黒主)
 本興行で小劇場に出るのは初めてで、劇場の広がりを凄く感じ、お客様との距離感の近さに、芝居に自然と熱が入りました。
 私も初役で、今までにない線の太い立ち役です。初役というのは、不安なこともたくさんありますが、教えていただいたことに全身全霊でぶつかっていける面もあると思っています。梅枝さん、萬太郎さんと一ヶ月かけて作り上げていきたいです。

◆◆◆

 中村扇雀と尾上菊之助をはじめ、新鮮な配役でご覧いただいている3月歌舞伎公演。演者の息遣いを身近に感じられる、12年ぶりの小劇場での歌舞伎公演をお見逃しなく。
 今月は、通常の公演と異なり、19日(火)を除く火曜・土曜と、祝日の前日の20日(水)に、17時開演の部もございます。また、19時過ぎから鑑賞できるお得な特別当日券「アフター7 KABUKI」もございます。お勤め帰りの皆様は、この機会にぜひ、桜が舞台に咲き誇る国立劇場の歌舞伎へお越しください。

 なお、ロビーには「桜」をテーマにした今回の公演にちなみ、日本画家・加山又造(1927-2004)作「おぼろ」の陶板画を展示しています。また、8日(金)には、国立劇場マスコットキャラクターのくろごちゃんがロビーで皆様をお出迎えします。ご観劇と併せてお楽しみください。

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 3月歌舞伎公演『元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―』『積恋雪関扉』
27日(水)まで ※10日(日)・11日(月)は休演
12時開演(15時55分終演予定)・17時開演(20時55分終演予定)



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