歌舞伎公演ニュース

2020年8月27日


『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』

第1回「歌舞伎役者は神出鬼没」~舞台と大道具~を深掘り!

 現在、イープラスのStreaming+で好評配信中の歌舞伎入門動画『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』。歌舞伎俳優・松本幸四郎と俳優・八嶋智人が、歌舞伎にふれる機会の少ないビギナーの方向けに、歌舞伎の魅力や特徴を楽しく、面白く、分かりやすくご紹介しています。


↑『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』の詳細は画像をクリック/タップ

 このトピックスでは、動画をご覧になられた皆さまに、より深く歌舞伎を知り、親しんでいただけるように、日本芸術文化振興会のWEBコンテンツ「文化デジタルライブラリー」と「歌舞伎への誘い」より、各回に関連している箇所をまとめました。動画をご覧になって、「もっと!歌舞伎を知りたい」と思った方は、ぜひ深掘りしてみてください!




〈前編〉
 まず八嶋智人が注目したのが、歌舞伎俳優の多様な登場の仕方。
 歌舞伎の舞台には、「花道(はなみち)」「セリ」「スッポン」などの特徴的な機構があり、様々な形で役者の登場や退場に使用されています。
 「歌舞伎への誘い」のページでは、舞台のイラストで気になるところを押すと、詳しい解説が表示されます。

 ▶ 舞台の機構を
 
 次に、歌舞伎の舞台の印象的な登・退場シーンとして、「飛び六方(ろっぽう)」や「宙乗(ちゅうの)り」が紹介されています。さらに六方や宙乗りについて知りたい方はこちら。別の映像もご覧になれます。

 ▶ 六方を
 ▶ 宙乗りを

 また、松本白鸚演じる武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)が「飛び六方」で豪快な演技を見せているのは、『勧進帳(かんじんちょう)』という作品です。作品に興味が湧いた方は、「はじめての歌舞伎」や「歌舞伎事典」でも解説をご覧ください(なお、動画は松本白鸚が九代目松本幸四郎を名乗っていた平成16年12月国立劇場歌舞伎公演の時のものです)。

 ▶『勧進帳』を
 ▶『勧進帳』をもっと
 ▶ 武蔵坊弁慶を

 松本幸四郎が大変な演出の例として挙げている「早替(はやがわ)り」の演出についてはこちらをご覧ください。

 ▶ 早替りを

 歌舞伎ならではの舞台機構や演出について「もっと!知りたい」と思った方は、「歌舞伎への誘い」でさらに深掘りしてみましょう。

 ▶ 歌舞伎の演出と音楽を


◆◆◆


〈後編〉
 「後編」は、松本幸四郎演じる仁木弾正(にっきだんじょう)が、煙の漂うなかスッポンから登場し、花道を悠然と引っ込む印象的な場面の実演から始まります。



 『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』に登場する悪人・仁木弾正についてさらに知りたい方はこちらをご覧ください。

 ▶『伽羅先代萩』を
 ▶ 仁木弾正を
 ▶ スッポンを

 ちなみに、仁木弾正の左の眉尻に見えるほくろは、この役を生涯の当たり役とした五代目松本幸四郎の顔の特徴を再現したもの。現在でも仁木弾正を勤める俳優は、五代目幸四郎に敬意をこめて、この位置にほくろを付けて演じることが習わしとなっています。
 作品や人物像について調べた後で、もう一度動画を見てみると、さらなる発見があるかもしれません。
 
 続いて、歌舞伎の特徴的な演出の一つとして、「浅葱幕(あさぎまく)」が紹介されています。
 そして、松本幸四郎と八嶋智人が舟に乗るシーンでは、海を表現するために波を描いた「道具幕」が使用されます。「幕」についての解説はこちら。

 ▶ いろいろな幕を

 二人が乗っていた舟は大道具方が操縦しています(このときの運転手は、インターミッションでインタビューを受けていた和田智也さんです!)。また、「書割(かきわり)」と呼ばれているのは大きな絵が描かれた舞台の背景のことで、これも大道具として分類されています。二人が体験した「廻(まわ)り舞台」や「セリ」「吊(つ)り物」等の舞台機構を駆使することで、場面転換を素早く行うことができます。

 ▶ 歌舞伎の大道具を
 ▶ 廻り舞台を
 ▶ セリを
 ▶ 吊り物を

 第一回のテーマは「歌舞伎役者は神出鬼没」~舞台と大道具~ということで、舞台機構を活用した歌舞伎特有の表現や演出をお見せしています。ご紹介した「文化デジタルライブラリー」や「歌舞伎への誘い」で深掘りした後は、もう一度「松本幸四郎の歌舞伎を知ろう」をお楽しみください!(※一度ご購入いただいた方は、視聴可能期間内であれば、何度でもご覧いただけます)

 まだご覧いただいていない方も、松本幸四郎と八嶋智人の息の合った軽妙なやり取りで歌舞伎について楽しく学べる『松本幸四郎の歌舞伎を知ろう』をこの機会にぜひご覧ください。

視聴チケット購入はこちら ≫
(イープラスへのリンクです)


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