歌舞伎公演ニュース
2022年10月5日
【10月歌舞伎公演】
『通し狂言 義経千本桜』
さよなら公演開幕!
尾上菊之助が公演への思いを語りました
10月1日(土)、令和4年度(第77回)文化庁芸術祭オープニングを飾る10月歌舞伎公演『通し狂言 義経千本桜』が初日を迎えました。終演後には、佐藤忠信実ハ源九郎狐を勤めた尾上菊之助が、秋篠宮皇嗣同妃両殿下とのご懇談の様子や、公演への思いを語りました。

尾上菊之助(源九郎狐)
10月1日のCプロ終演後、
五代目尾上菊五郎像を前に
芸術祭のオープニングを本日迎えることができました。秋篠宮皇嗣同妃両殿下にご臨席賜り、このような光栄なことはございません。千穐楽まで勤めあげる勇気を賜りました。両殿下からは、狐と人間の変わり目というのは難しいですねとお声がけいただきました。そして、1本1本の糸で作られている、この毛縫いの衣裳に注目され、日本の伝統の職人技に関心を持たれているご様子でした。
2年前(令和2年3月国立劇場)にこの公演がコロナの影響で中止になり、心が折れた時もありましたが、この2年間、修行を続け、本日を迎えることができたことは、自分にとって大きな成長につながっていると思っています。千穐楽まで、先祖たちが残してきてくれた型をさらに洗練しつつ受け継いで、その心を映し出せるように、毎日毎日、一所懸命に勤めたいと思っています。
河連法眼館の場(「四の切」)では、父(尾上菊五郎)が源義経を初役で勤めています。父からこの「四の切」を教わっているものですから、稽古の時にはとても緊張しました。また、父から教わった通りにするというのも答えではないと思っており、教わったことをどう解釈して演じるのかが、今回の課題の一つです。日々進化していきたいと思っています。
さよなら公演の舞台で、私の夢だった知盛・権太・忠信の三役を勤めさせていただけることに、毎日幸せを噛み締めながら、そしてまたこの公演が、次の国立劇場への第一歩となり、新しい劇場ができた時には、その劇場にふさわしい役者になれるように、研鑽していきたいと思っています。
尾上菊之助が満を持して“三役完演”に臨んでいる話題の舞台。尾上菊五郎をはじめとする「さよなら公演」にふさわしい豪華な顔ぶれでお楽しみいただけます。A・B・Cどのプログラムも見どころに溢れ、さらに、すべてのプログラムをご覧いただければ、通し狂言ならではの醍醐味もご堪能いただけます(お得なセット割引もございます)。
芸術の秋、多彩な登場人物が織りなす壮大なドラマをお見逃しなく!
【関連トピックス】
◇舞台写真を公開しました。みどころはこちら
◇予告編動画を公開しました
◇尾上菊之助が意気込みを語りました!
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