歌舞伎公演ニュース

2018年10月1日

【10月歌舞伎】中村芝翫、片岡孝太郎、坂東新悟、
中村橋之助、中村福之助が初日に向けて
意気込みを語りました!

 1日(月)に初日を迎えた10月歌舞伎公演『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』。初日に先立ち舞台稽古を終えた、中村芝翫、片岡孝太郎、坂東新悟、中村橋之助、中村福之助が揃って意気込みを語りました。

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(左より)中村福之助、坂東新悟、中村芝翫、
片岡孝太郎、中村橋之助


中村芝翫(平相国入道清盛、俊寛僧都)
「今回は通しでの上演ですから、『俊寛』(鬼界ヶ島)だけの上演では、なかなか想像するのが難しい清盛の人物像が明確になっていて、お芝居としても、とても分かりやすくなっています。また、三幕目に出てくる大きな船も見どころの一つ。舞台や船が廻り、まるで“飛び出す絵本”のような楽しさ! 歌舞伎らしさを充分お楽しみいただける舞台です。歌舞伎ファンの方はもちろん、これから歌舞伎を観ようと思っている方にも、ぜひ国立劇場に足を運んでいただきたいです」

片岡孝太郎(俊寛妻東屋)
「この役は、私の叔父にあたります十四代目片岡仁左衛門が、昭和42年(1967)4月に、この国立劇場で勤めたお役です。とてもご縁のある東屋を、50数年ぶりに松嶋屋として勤めるのは本当にありがたいことです。芝翫のお兄さんとは歳が2つしか違わず、いつも弟のようにかわいがっていただいています。こうして舞台でご一緒させていただくのは嬉しく、また、新悟さん、橋之助さん、福之助さんとご一緒でき、今月は“ファミリー感”がとても強い公演だなと、喜ばしく感じています」

坂東新悟(海女千鳥)
「通し狂言ということで、普段は出ない場面も上演されますので、盛り上がる舞台になるように、精一杯勤めていきたいと思います。千鳥は、最初に勤めた時、十八代目中村勘三郎のおじ様に教えていただいた思い出深いお役です。おじ様に恥ずかしくないように、心を込めて勤めます」

中村橋之助(能登守教経、丹左衛門尉基康)
「『俊寛』は大好きなお芝居で、その中でも憧れていた丹左衛門を勤めさせていただきます。能登守では孝太郎のおじ様とご一緒させていただくことができて、私にとって非常に勉強になる一ヶ月です。私自身初めての役柄ですが、皆さんに負けないように、一所懸命勤めます」

中村福之助(俊寛郎等有王丸)
「俊寛の郎等・有王丸を勤めさせていただきます。三幕目の見どころの一つである、大立廻りも勤めさせていただきます。初めての役柄で、とても良い経験です。立廻りでは、ダイナミックな舞台装置に負けないように、精一杯頑張ります」

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 取材の後には三幕目「敷名の浦御座船」に登場する御座船の舞台装置を披露しました。


御座船の舳先より

 豪華絢爛な御座船は、全長18メートルあります。法皇が乗るこの船に、清盛が法皇と並び居丈高に座る姿は、まさにその権勢を象徴しています。

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 10月歌舞伎公演『平家女護島』は、作品の背景となる平清盛にも光を当て、上演頻度の高い「鬼界ヶ島」の前後に、清盛の横暴と東屋の悲哀を描く「六波羅清盛館」と、清盛の末路を暗示させる「敷名の浦」を付けた場面構成で、23年ぶりに通し狂言としてご覧いただきます。大立廻りや御座船のスペクタクルなど、みどころ満載です。芸術の秋に相応しい義太夫狂言の名作を、どうぞお楽しみください。

10月歌舞伎公演は、1日(月)から25日(木)まで
12時開演
但し、12日(金)・19日(金)は午後5時開演。

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