初めての歌舞伎
それまで「知っているけど縁のない世界」だった歌舞伎。吉田修一さんの『国宝』を読んで、なんとなく自分の誕生日のプレゼントにと生協で申し込んだのが 2019 年 10 月の『通し狂言 天竺徳兵衛韓噺』のチケットでした。初めての歌舞伎、役者さんの汗までが見える近い席で、圧倒的な臨場感を今でも思い出します。それから「できる限り生で観よう」と張り切っていたところへコロナ禍。ようやく元に戻りつつありますが、失われた舞台を思うにつけ、観られる時に観なければ…と思いました。歌舞伎の世界に誘ってくれた国立劇場には特別の感慨を持っています。
(匿名のお客様より)