日本芸術文化振興会トップページ > 国立演芸場 > R4.4 明治大正 追憶の寄席
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国立劇場調査養成部調査資料課
明治12年に刊行された番付「講談浄瑠璃落語定席一覧表」には、東京府下の171軒の寄席が、大正15年の「東京演芸場組合員名簿」には、同じく185軒の寄席が掲載されています。これらの寄席(席亭)は落語中心の「色物席」、講談中心の「講釈席」、義太夫(浄瑠璃)席、浪曲(浪花節)席などに大別され、多くは常時興行を行う「定席」として、庶民の日常の娯楽の中心にありました。
夏目漱石の小説「三四郎」の中で主人公が訪れる「木原店」や、森鷗外の小説「雁」の中に登場する「吹抜亭」も、これらの寄席の中のひとつです。残念ながら関東大震災後には、震災の痛手に加えて、昭和初期の恐慌や映画館の隆盛等を原因としてその数が激減し、第二次世界大戦後まで残ったものは僅か数軒にすぎません。
本展では、見立番付や寄席ビラといった国立劇場所蔵資料の中から、それらの忘れられた席亭の名を拾い出し、錦絵や絵画資料に描かれた寄席の風景と合わせて展観することで、明治大正期の寄席の黄金時代を追体験してみたいと思います。
会期 | 令和4年4月1日(金)~7月24日(日) |
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開室時間 | 午前10時から午後5時 |
休室日※ | 令和4年4月21・22日、25~27日 5月23~26日、30・31日 6月21日、23・24日、27~30日 7月1日、21・22日 |
場所 | 国立演芸場1階・演芸資料展示室 |
入場制限 | 8名以内 ※展示室内の混雑緩和のため |
入場料 | 無料 |
※休室日は公演の都合により変更になる場合がございます。
※入場制限については、当面の間上記のとおりとさせていただきます。
主な展示資料のご紹介です。展示資料一覧(PDF)のダウンロードはこちらから。
錦絵「当世諸げいの大よせ」明治12年
講談浄瑠璃落語定席一覧表 明治12年
錦絵「幻燈写心競落語」明治23年
寄席ビラ 両国・立花家 三遊亭圓朝一門 明治
寄席ビラ 喜昇亭か 桂文治 明治
入場券 人形町・大ろじ亭 三遊亭圓遊 明治
プログラム 四谷・若柳亭 大正末
写真 四谷・喜よし 昭和11年
扇面 伊藤晴雨画「明治時代の寄席」昭和33年
水彩画 二代目桂小南画 本郷・若竹亭 昭和
所在地 | 〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1 | |
TEL | 03-3265-7411 | |
最寄り駅 | [地下鉄] | 半蔵門線 「半蔵門駅」 1・6番出口より徒歩8分 有楽町線・半蔵門線・南北線 「永田町駅」 4番出口より徒歩5分 |