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国立文楽劇場友の会

イベントレポート

第114回文楽のつどいバックステージツアー第2弾

10月25日(水)、国立文楽劇場にて、第114回文楽のつどいを開催しました。
今回は、昨年の舞台裏バックステージツアーに引き続いての第2弾として、抽選で選ばれた60名の会員の皆さまに午前の部と午後の部、それぞれ2班に分かれて、文楽人形に関わる技術室のかしら、床山、衣裳部屋を見学していただきました。

文楽の公演は大阪以外でも行われますが、かしら、床山、衣装は文楽劇場技術室で用意されます。普段はご覧いただくことのない文楽を支える重要拠点ですが、本レポートでも見学の様子を少しご紹介いたします。

<技術室(かしら)>
かしら担当の部署では、かしらの補修と管理をしています。
かしらは四つ割りにした檜を材料とし、ノミや彫刻刀で作成されます。文楽では1つのかしらがいろいろな役を担うため、公演ごとに傷んだ部分を補修したり、役柄に応じて化粧直しをしたりします。また、目や眉が動く仕掛けの点検や調整も行います。

また、かしらだけではなく、人形遣いの持ち物である人形の手や足の補修や塗り直しも担当しています。

<技術室(床山)>
化粧直しされたかしらに、役柄に合った鬘を釘で打ちつけてから、髪を結いあげるのが床山の仕事です。
主に人毛とヤクの毛を材料として、役柄や使う箇所によって使い分けています。

また、場面毎に髪型が異なる場合はそれぞれかしらを用意する必要があります。

<技術室(衣裳)>
衣裳担当の部署では、人形の着物や羽織、帯といった沢山の衣裳を保管し、役柄に応じた組み合わせの衣裳の選出、補修や新調を行っています。

用意した人形の衣裳一式をひとくくりにして人形遣いに届けるまでが衣裳の仕事です。

その後、かしら、床山、衣裳が用意したそれぞれのパーツを人形遣いが組み合わせる人形拵え(にんぎょうこしらえ)を行い、舞台で演じる役の人形に作り上げます。

※人形拵えの様子は「文化デジタルライブラリー」>「人形と舞台」にて動画でご覧いただけます。
  URL:https://wwwsv1.ntj.jac.go.jp/bunraku_tomo/news.html

あまり知られていないお話や継承の苦労などもお聞きいただき、参加の方からも多くの質問をいただきました。


今回のバックステージツアーでは「今後の文楽公演がさらに興味深く観られるようになった」、「普段知る機会のない技術室を見学できて、一層文楽が身近で面白く感じられる」など、参加された会員様より大変ご好評をいただきました。

ご案内にあたって安全を確保するため、参加人数を制限せざるをえませんでしたが、今後もバックステージツアーを開催したいと思っております。今後の開催にご期待ください。

文楽のつどいは、国立文楽劇場友の会の会員限定イベントです。
国立文楽劇場友の会の会員の方には、チケットの割引や会報の送付などの特典がございます。皆様のご入会をお待ちしております。
詳細はこちらからご覧ください。