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<女性能楽師による>シテ方観世流・鵜澤久師インタビュー


3月24日(土)の企画公演は<女性能楽師による>をテーマとして、第一線で活躍する女性能楽師にスポットを当てた公演をご覧いただきます。能は、長い歴史の中で男性によって演じられてきましたが、近代に入って徐々に女性にも道が開かれてきました。

能「高砂」に出演の鵜澤久師にお話を伺いました。



―私は能楽師の家に生まれ、子供の頃から家の能舞台で遊んでいました。
女性のため能をやるなと言われていましたが、私は能にとても興味があったのです。一人っ子だったこともあってか、父(故鵜澤雅師)は簡単な指導をしてくれていました。

―女性というだけできちんと習えないことに納得いかない負けず嫌いな性格もありましたが、能は自分を表現する手段として合っていたというのが能楽師になった大きな要因ですね。
高校に入ってから私の熱意が伝わり、父が真剣に能を教えてくれるようになったことがとても嬉しかったです。
その後25歳の時に銕仙会に入って、故観世寿夫先生に習うことができて、とても幸せでした。

―稽古は厳しかったですが、能を嫌いになったことは一度もありません。
能は無になって役に入り込む訳だから、男女関係ないはずです。それよりも息の使い方を勉強し、声の出し方、間の取り方などの筋をしっかりさせることが一番大事だと思っています。そこから生まれてくる個性を見てほしいですね。

―今回舞う「高砂」は、寿夫先生に教わった最後の曲です。
「高砂」は特別な曲という意識があって、自分でも舞うとは思っていませんでした。神様の能なので女性が舞っていいのか迷いましたが、国立さんからの勧めもあり、能の代表曲でもあるので女流の裾野を広げていく意味でも舞わせていただきます。
「高砂」には、能の動作のすべての基本が含まれています。これまでの稽古の積み重ねを舞台でお見せできたらと思います。
お客様には、生命のエネルギーの発露を深いところで感じてもらえたら嬉しいです。


3月24日企画公演<女性能楽師による>。性別の差に拠らない、より普遍的な能の表現をどうぞお見逃しなく。
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