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【千駄ヶ谷だより】10月・11月定例公演<演出の様々な形>

能・狂言は長い歴史を経ることで同一の曲でも様々な演出の工夫が施され、流派や小書(特殊演出)によって違った上演の様式を保っています。
国立能楽堂では、平成26年から<演出の様々な形>と題し、ストーリーや解釈によって変化する様々な演出をお楽しみいただく企画として継続的に上演しています。
今回は、不老長寿の「養老の滝」伝説を扱った能「養老」と、流儀により登場人物や物語の展開が異なる狂言「御茶の水」(大蔵流・10月)・「水汲」(和泉流・11月)と、水に関連した二作品をご覧いただきます。
なお、本年は養老の滝の発見によって養老と改元された養老元年から数えてちょうど1300年の記念の年です。節目の年にぜひ、能「養老」の演出の様々をお楽しみください。
主な違いは以下のとおり。

<狂言>
同じ作品ながら曲名と配役が異なり、さらにストーリーが異なります。10月の大蔵流では「御茶の水」、11月の和泉流では「水汲」と呼んでいます。どちらの流儀でも狂言独特の優美な節扱いの歌謡「小歌」が聞き所ですが、「御茶の水」では、寺の住持(僧)が登場して新発意(しんぼち・新入りの僧)と門前の娘いちゃの恋路を邪魔します。一方の「水汲」では、住持が登場せず、あくまで若い二人の恋模様に焦点を絞った抒情的な内容となっています。

<能>
10月は「水波之伝」の小書により間狂言がなくなり、楊柳観音菩薩(天女)が登場し舞を舞います。神(シテ)と仏(ツレ)は水と波のように一体であるいう「仏神水波」、つまり神仏習合の思想を表しています。また、後シテの舞う「神舞」が緩急の激しい特殊な舞に変化、舞と囃子の醍醐味を存分に味わえます。11月は間狂言が替間(かえあい・通常とは異なる特殊な形)「薬水」となり、通常は一人で登場する老人が何人もぞろぞろと登場し、様々に若返る様子を見せるという、より賑やかにして楽しい舞台となります。



養老 水波之伝  シテ=武田尚浩 
           (撮影=前島吉裕)

【公演情報】
◎演出の様々な形
10月20日(金)午後6時30分開演 <好評発売中!>
狂言「御茶の水」(大蔵流)・能「養老 水波之伝」(観世流)
 ●公演の詳細はこちら
 
11月17日(金)午後6時30分開演 <予約開始=10月9日(月・祝)午前10時~>
狂言「水汲」(和泉流)・能「養老 薬水」(金春流)
 ●公演の詳細はこちら
 

*また、第十八回「能をみてみませんか?(養老編)」(武田尚浩師の能をみる会)で、10月20日(金)の定例公演が取り上げられます。
  詳細はこちら


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