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あぜくらの夕べ「納涼BIG対談-狂言「木六駄」をめぐって-」を開催しました

 8月29日国立劇場「あぜくら会」の会員限定の特別講座を国立能楽堂大講義室で開催しました。

 国立能楽堂では「演出の様々な形」と題して、狂言「木六駄」と能「葛城」を、異なる流派の演出により10月・11月と連続上演いたします。

 公演に先立ち、「納涼BIG対談―狂言「木六駄」をめぐって―」として、「木六駄」をテーマに、10月21日出演の野村萬さん(和泉流)、11月18日出演の山本東次郎さん(大蔵流)をゲストに迎え、演目にまつわるお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 田口和夫さん(文教大学名誉教授)の進行で、「木六駄」の歴史的な背景、伝わった台本ごとの場面展開などの説明がありました。「木六駄」は、狂言の中でも大作で、元々和泉流の狂言だったものが大蔵流や鷺流に伝わっていった。しかし、山本東次郎家の演出はあきらかに異なっていて、観ていただければ違いもはっきり分かる作品、とのお話でした。

 

 

 

 (野村萬さんのコメント)

 「木六駄」は父(六世野村万蔵)が大変得意にしていた作品です。お酒の好きな父が演じていると、だんだんに顔が赤くなってきて本当に酔っているのではないかと思ったほどです。この作品では大雪の降る中、牛を追って山道を行くのですが、冬の寒さや距離感が感じられるような演技ができればいいと思います。日本人が愛する「雪と酒」がテーマになっているとも言えるでしょう。演じる方は写実に傾きがちですが、しっかりと様式を身に付け、役の重量感を乗り越えた上で軽さというものをお見せするべきだと思います。

 

 

 

(山本東次郎さんのコメント)

 父(三世山本東次郎)の演じる「木六駄」は、私たち兄弟のために基本ともいえるオーソドックスな芸を見せてくれていたと思います。太郎冠者が主人公の作品では、唯一「習い」とされている演目ですが、作品の中に対立や葛藤といったものはないので、まっすぐに一筆書きで書けるような流れで演じるよう心がけています。我が家の台本では、太郎冠者が牛に新築用の材木を載せて運ぶ設定となっていますが、途中牛に話し掛けながら世話をします。現代では酪農以外で牛を見る機会がなくなりましたが、かつては生活の中に牛が生きていて私もそれを見ましたので、実感を持って演技できます。

 

 

  

*狂言の大曲であり、お二人の思い入れのある「木六駄」。物語の展開や演技など、いくつの違いが見つけられるでしょうか?

 ぜひ舞台でご確認ください!

 

 

【公演情報】

◎演出の様々な形

 10月21日(金)午後6時開演 <予約開始=9月9日(金)午前10時~>

狂言「木六駄」(和泉流)・能「葛城‐大和舞‐」(観世流)

 ●公演の詳細はこちら 

  

11月18日(金)午後6時開演 <予約開始=10月9日(日)午前10時~>

狂言「木六駄」(大蔵流)・能「葛城‐神楽‐」(喜多流)

 ●公演の詳細はこちら 

 

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