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国立能楽堂

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【千駄ヶ谷だより】女性能楽師の凛々しい舞姿

 能は、長い歴史の中で主に男性によって演じられてきました。近代に入り能が庶民にも身近になったことで、徐々に女性にも道が開かれます。昭和23年には、女性が能楽協会員に認められ、平成16年には、能楽の国指定重要無形文化財総合指定保持者に女性能楽師22人が選ばれました。
 国立能楽堂では、女性能楽師による公演を平成9年の企画公演を初めとして、何度も上演してまいりました。現在、第一線で活躍する女性能楽師が集う企画公演をお見逃しなく!

○仕舞(しまい)とは

 能の上演形式の一つで、能一曲のうち、見どころとなる部分を、面・装束をつけずに紋付と袴だけで地謡に合わせて舞うものです。謡と舞という能のエッセンスを抽出したもので、凛々しいシテの舞姿がお楽しみいただけます。

○段物(だんもの)とは

 能の見どころで特に印象的な部分には、段物といって特別な名称がつきます。仕舞などで段物を演じる時は、曲名を省略して「~之段」という名前のみ表記します。

 

「笠之段」

 能「芦刈」の中で芦売りをしている夫が、軽妙な笠尽くしの謡に合わせて舞うのが、この「笠之段」です。流麗にして軽やかな節回しによる言葉遊びや、所作の面白さをお楽しみください。


「玉之段」

 能「海人」のクライマックスがこの「玉之段」です。我が子のために母は海中へ身を投じ、単身竜宮へ侵入して命と引き換えに宝玉を盗み出します。子を想う母の愛情が胸を打つ名場面です。


「歌占 クセ」

 能「歌占」は、不思議な歌占いをする男が生き別れになった子どもと再会する物語です。その一番の見どころとなるクセは、一度死んで蘇生した男が地獄めぐりの様を語るもので、古来「地獄の曲舞」として有名です。


「草紙洗」

 「草紙洗」は、伝説の歌人小野小町を主人公にした華麗なる王朝絵巻とも言うべき作品です。小町物といえば、「関寺小町」を代表とする年老いた小町を描く能が思い浮かびますが、「草紙洗」は若き日の美しい小町を描いた能です。他に「通小町」にも小町が若い女の姿で現れますが、こちらは深草少将の亡霊にとりつかれて成仏できないでいる小町の霊です。

 「草紙洗」では、かねてから小町を負かしたいと狙う大伴黒主が、宮中の歌会で小町が披露した歌を、古歌からの盗作であると、濡れ衣を着せようとしますが、小町はその罠を巧みに切り抜けます。機知に富んだ小町を描くこの作品では、多数の歌人が王朝絵巻さながらに登場し、装束の美しさも見どころとなっています。

 

 

『能楽百番』「草子洗小町」より

公演の詳細はこちら

 

 
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