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【千駄ヶ谷だより】 『源氏物語』を語りつくす能「源氏供養」

日本の古典文学を代表する作品の一つである『源氏物語』。これを元にした能は数多く、また名作ぞろいの中で、作者である紫式部を主人公とし、『源氏物語』全体を素材とした能が「源氏供養(げんじくよう)」です。元々上演の少ない珍しい演目ですが、「真之舞入(しんのまいいり)」という宝生流にのみ伝わる小書(こがき・通常の演出と異なる特殊演出)がつく今回の上演は貴重な機会ですので、どうぞお見逃しなく。


能「源氏供養」あらすじ


安居院の法印が石山の観世音に詣でると、そこに不思議な女が現れ、法印に源氏の供養をしてほしいと頼みます。女は紫式部の亡霊で、源氏を供養しなかったために未だ成仏できないままなのだと言い、姿を消してしまいます。法印が供養を始めると、そこへ在りし日の姿で紫式部が現れます。紫式部の霊は供養の礼にと、源氏物語の帖名を巧みに織り込みつつ謡い、美しく舞を舞って見せます。紫式部は実は石山の観世音の化身で、世の無常を示すために源氏物語を著したのだということを法印は悟ります。


「真之舞入」の小書


宝生流にのみ伝わる「真之舞入」の小書がつくと、クセの詞章が追加され、「桐壷」から始まる「源氏物語」全五十四帖の帖名をすべて謡い上げるようになります。通常は舞われない序ノ舞も加わり、非常に見ごたえのある舞台となります。


『源氏物語』の能


『源氏物語』を元にした能は、「野宮(ののみや)」、「半蔀(はじとみ)」、「夕顔」といった美しい舞を見せる鬘物や、「浮舟」「玉鬘(たまかずら)」のような思い入れを見せる執心物、さらに「葵上(あおいのうえ)」のように生霊が鬼の姿となる鬼女物とバラエティに富み、人気のあるジャンルです。そのほかには「住吉詣」「須磨源氏」のようなめったに上演されない曲もあり、「源氏供養」もその一つです。

  


「源氏供養」『御能狂言図巻』(国立能楽堂蔵) 


能と箏曲


邦楽の中には能を元にした作品が少なくありません。そこで、7月の企画公演は「能と筝曲」と題し、能から作られた筝曲の作品を、その原拠となった能と合わせてご鑑賞いただきます。「源氏供養」を元にした「石山源氏」は上・下に別れており、通常は片方のみ演奏されますが、今回は通して演奏し、たっぷりとお楽しみいただきます。

 

 日時

  7月30日(土) 午後1時開演 (終演予定3時30分頃)

 演目・出演者

 箏曲「石山源氏 上・下」山勢松韻
 能 「源氏供養 真之舞入」武田孝史(宝生流)

 料金  正 面=6,300円
 脇正面=4,800円(学生3,400円)
 中正面=3,200円(学生2,200円)

 チケット予約

 [電話] 国立劇場チケットセンター(10時~18時)
  0570-07-9900 / 03-3230-3000(一部IP電話等)
 [インターネット予約] 国立劇場チケットセンター≫


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