5月28日に大劇場で開催する舞踊公演「花翫暦色所八景(はなごよみいろのしょわけ)」の制作発表記者会見が、4月13日(水)行われました。
「 記者会見に臨んだ出演者と文芸者の皆さん 」
前列左から、鈴木英一(補綴)・織田紘二(演出)・花柳壽楽(監修)・西川扇藏(景清・佃船頭)・尾上菊之丞(景清・佃船頭)
後列左から西川箕乃助(飴売・雀踊)・橘芳慧(年増・鷺娘)・中村光江(年増・鷺娘)・花柳基(天人・助六)
上演する作品は天保10年、江戸中村座で幕末の名優・四世中村歌右衛門が初演した八変化舞踊。今回は埋もれていた部分を復活し、早替り・宙乗りなども交えた工夫を凝らした構成で、日本舞踊界を代表する舞踊家が昼夜2組に分かれてダブルキャストで出演します。
会見の中で各文芸者は、「古いものの良さ、面白さを現代の観客の皆様に楽しんでいただける公演にしたい」(花柳壽楽)、「日本舞踊協会と国立劇場が協力し総力を挙げて取り組む初めての公演。今後の日本舞踊界の発展へとつなげたい」(織田紘二)、「江戸の8つの桜の名所と廓巡りができるという趣向をお楽しみください」(鈴木英一)と、各々抱負を語りました。
また出席した出演者は、「かつて勃興期だった頃の日本舞踊の姿を示したい」(西川扇藏)、「初演時に思いを馳せ、創造心をかきたてて頑張りたい」(尾上菊之丞)、「大事な企画公演。ダブルキャストでもあり、「年増」と「鷺娘」の踊り分けに意欲をもって取り組みたい」(橘芳慧)、「祖先の四代目歌右衛門が初演した作品の、復活作に参加できるのはたいへんうれしい」(中村光江)、「身のひきしまる思い。実は高いところが大の苦手ですが、宙乗りに挑戦します」(花柳基)、「諸先輩方の中で、とにかく一所懸命につとめたい」(西川箕乃助)など、それぞれ166年ぶりの復活通し上演の舞台にかける意欲を語りました。
国立劇場では昨年から、今後復活上演すべき作品の検討、選定を行い、上演台本を作成していく作業を行っておりますが、今回の公演はこの検討会の作業から最初に上演が決まったものです。社団法人日本舞踊協会の協力のもと、総力を挙げて名作舞踊の復活に取り組み、日本舞踊の将来の発展を目指してまいります。その出発点ともなる今回の「花翫暦色所八景」にどうぞご期待ください。
「 天保の舞踊復活に白熱する記者会見 」