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国立劇場

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尾上菊之助、坂東彦三郎、坂東亀蔵、中村梅枝、尾上右近
7月歌舞伎鑑賞教室『解説 歌舞伎のみかた』『鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚』記者懇談会

 5月28日(日)、7月歌舞伎鑑賞教室の記者懇談会にて、尾上菊之助、坂東彦三郎、坂東亀蔵、中村梅枝、尾上右近が公演への意気込みを語りました。

 

 国立劇場は昨年開場50周年を迎え、開場翌年の昭和42年に始まった「歌舞伎鑑賞教室」は、今年でちょうど50年目、この7月で92回目の公演となります。
 『一條大蔵譚』を歌舞伎鑑賞教室で上演するのは昭和50年7月以来2回目です。一條大蔵卿を当たり役とする中村吉右衛門の監修により、菊之助の大蔵卿をはじめ、5月に襲名した彦三郎の吉岡鬼次郎、梅枝の常盤御前、右近のお京と、主な出演者全員が初役で挑みます。
 『解説 歌舞伎のみかた』は、彦三郎と同じく5月に襲名した亀蔵が担当。平成27年6月以来6回目です。    

 

 


(左より)尾上右近、坂東亀蔵、尾上菊之助、坂東彦三郎、中村梅枝

  

 

 

 

  

尾上菊之助
(一條大蔵卿長成) 


 歌舞伎鑑賞教室ということで、歌舞伎を初めて観る学生の方や小さなお子様も沢山いらっしゃいますので、少しでも歌舞伎の面白さを伝えたいと思います。ご覧になる方には、堅苦しく考えず、劇場に遊びに来るような感覚で、お芝居を楽しんでいただきたいです。
 
 一條大蔵卿は、かねがね勤めたいと思っていたお役で、今回それが叶うことになり、非常に嬉しく思っています。もともと魅力的なお芝居だなと感じていましたが、近年、お京や鬼次郎をさせていただき、「大蔵卿って、面白い!ぜひやってみたい」という気持ちがどんどん募ってきました。見せ場は檜垣でのユーモラスな姿と、一転“キリッ”とする大蔵卿の変わり目です。長刀をダイナミックに使い、ぶっ返った後に決まる姿など、一つ一つの形に意味が込められています。あくまでもお公家さんでありながら、ダイナミックにも見えるように、きっぱりと勤めたいです。
 
 播磨屋の岳父(中村吉右衛門)もとても大事にしている演目ですので、教えをしっかりと守り、勤めたいです。岳父からは、この役の性根である“男の悲哀”を勉強してほしい、と言われています。また、アドバイスの中で印象的だったのは、「自分の子どもを見て勉強しろ」と言われたことです。子どもの歩き方や駄々をこねている様子、身体の使い方などを見て、研究しています。大蔵卿のユーモラスな姿と文武に秀でた凛々しい姿との二面性をしっかりと出していきたいです。 

 

 

  

坂東彦三郎
(吉岡鬼次郎) 
 

  『一條大蔵譚』の吉岡鬼次郎は、菊之助さんが以前勤めたことのあるお役ですので、とても心強く思っています。菊之助さんにも話を聞き、思いをきちんと受け継いで勤めていきたいです。
 学生の方には、ストーリーばかりを追いながら観劇してほしくないですね。どうしてもセリフを言っている人物だけに目が行ってしまいます。美しい衣裳や鬘(かつら)、舞台装置、さらには音楽など、自分が綺麗だと感じるものを歌舞伎の中に見つけてもらえれば、きっとプラスになると思います。そして、お芝居を見た後に、友達同士で感想を言い合って欲しいですね。一度で全てを理解しようとするのは、歌舞伎に限らず、どんな事でも難しいと思いますので、まずは気楽に観劇して、歌舞伎の奥深さも知ってくれたら嬉しいです。 

 

 

  

坂東亀蔵
(解説) 

 

 『歌舞伎のみかた』の解説は今回で6回目となりますが、学生さんたちにしっかりと伝わるように勤めたいです。初めて歌舞伎を観る方が多いので、お芝居を観る前に物語の背景を話しておかないと、観ていて難しい部分があると思います。例えば、源氏と平家の関係についてイラストを交えながら分かりやすく説明する予定です。また、小さなお子様にも興味を持ってもらえるように動物を登場させたり、国立劇場の素晴らしい舞台機構を生かして、「大ぜり」なども動かしてみたりしながら、楽しい解説を心掛けたいと思っています。 

 

 

  

中村梅枝
(常盤御前)

    

 『一條大蔵譚』の常盤御前は、いつかは勤めてみたいと思っていたお役です。私のような若手には、まだまだ手も足も出ない大役ですが、一生をかけてやっていくつもりで挑みます。豪華絢爛な衣裳を着ているので、視覚的にも楽しんでいただけるお役だと思います。歌舞伎は、初めて観る方にとって分かりにくいかもしれません。でも、「面白い」と感じている人もいる、それはなぜだろう・・・そんな疑問を持って帰ってくださると、有難いですね。 

 

 

  

尾上右近
(鬼次郎女房お京)
 

 今回、鬼次郎女房お京を中村雀右衛門のお兄様に教えていただいて勤めます。学生の方に向けた公演で、自分がこの5人の中では一番の若手であり、とても良いお役を勉強させていただけるので、真摯に勤めたいです。自分がやるべき事を一所懸命に行い、自分の「伝えよう・学ぼう」という意欲を皆さんに感じていただくことが、歌舞伎に関心を持っていただく方法だと思っています。思いが皆さんに届くと信じて、精一杯勤めたいです。

 

◆◆◆

 
 解説付きで楽しめる歌舞伎鑑賞教室。『一條大蔵譚』は、魅力的な登場人物と意表を突くストーリー展開で、初めて歌舞伎を観る方にもお楽しみいただけます。さらに今回は、字幕表示もございます。この機会に、義太夫狂言の傑作をご堪能ください。

 7日(金)・14日(金)には、午後7時開演で、お勤め帰りの方にもご観劇いただきやすい「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」を開催します。

 17日(月・祝)、20(木)~24日(月)からは「親子で楽しむ歌舞伎教室」となります。期間中は、お子様にも分かりやすく親しみやすいイラスト入りのリーフレットをお配りいたします。  

7月歌舞伎鑑賞教室は、3日(月)から24日(月)まで
社会人のための歌舞伎鑑賞教室は、7日(金)・14日(金)午後7時開演
親子で楽しむ歌舞伎教室は、17日(月・祝)、20(木)~24(月)午前11時開演/午後2時30分開演   

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