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9月文楽公演第二部『妹背山婦女庭訓』ゆかりの地を巡って来ました。Part2
吉田和生・桐竹勘十郎・吉田玉男が「道行恋苧環」で初めてそろう必見の公演!

 9月文楽公演の第二部で上演される『妹背山婦女庭訓』では、橘姫を吉田和生が、お三輪を桐竹勘十郎が、求馬実は藤原淡海を吉田玉男が遣います。和生、勘十郎、玉男の同期三人が、道行の名作「道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)」で初めてそろう必見の公演です。

 8月4日(火)、『妹背山婦女庭訓』「井戸替」「杉酒屋」「道行恋苧環」の舞台となった奈良県桜井市三輪を、和生、勘十郎、玉男が巡り公演のPRを行いました。
 大神神社で成功祈願(成功祈願の様子はコチラ)を終えた後、近くにある今西酒造を訪問しました。
 今西酒造は、万治3(1660)年に創業し、350年以上の歴史をもつ伝統ある酒造です。物語の登場人物お三輪の家が営む酒屋のモデルとなったと言われています。

今西酒造で意気込みを語る!



今西酒造前にて(左より)吉田和生、吉田玉男、桐竹勘十郎 

 今西酒造では、吉田和生、桐竹勘十郎、吉田玉男が集まった報道陣を前に、公演への抱負を語りました。 

吉田和生(『妹背山婦女庭訓』橘姫)
橘姫とお三輪の対比ができれば……
――同期三人が初めてそろうことについて
今まで、私と玉男さん。私と勘十郎さんという組み合わせはあったのですが、同期入門三人が「道行恋苧環」でそろうのは初めてです。
入門から50年。気の合った三人で良い舞台ができたらと思っています。
――橘姫を遣うにあたって
今回、久しぶりに橘姫を遣います。橘姫はお三輪の恋敵となる役です。二人の女性が対比されて、お互いの特徴が浮かびあがるようにしたいです。そして、求馬を奪いあうというところで、お客様に楽しんでいただければと思います。
橘姫とお三輪は、同じ恋心をいただいていても違いがあります。二人とも最期には、求馬のために命を投げ出しますが、お三輪は”感情”で、橘姫は逆に”理詰め”だと思います。
求馬に「おれを取るのか、兄を取るのか」と選択を迫られ、「あなたをとります」と決断する。彼女は三種の神器の重みなども知っているのでしょうね。考えた上で決断を下す。
こういった橘姫のお三輪との違いを出していきたいです。

桐竹勘十郎(『妹背山婦女庭訓』お三輪)
お三輪の可愛らしさをだしたい
――同期三人が初めてそろうことについて
「道行恋苧環」を三人でつとめたことがなかったことが、驚きです。わたしたちの師匠(文雀、簑助、先代玉男)が三人でつとめたことはあって、その頃は、私たちが左遣いだったり足遣いだったりということはあったと思います。三人でつとめさせていただくのは、とても楽しみです。
――お三輪を遣うにあたって
お三輪は酒屋の娘ということで、お酒の神様である大神神社と、モデルとなった今西酒造に来られたことを、役に繋げていきたいです。
お三輪は以前も遣ったことがありますが、私の師匠が得意としていた役です。師匠の遣うお三輪は可愛らしかった。ほおづきと手習い帳を持って登場するところなど、本当に可愛らしかったんです。
最初にこのお三輪の可愛らしさを濃く表現しておかないと、その後の変化が生まれません。橘姫が登場したり、たどり着いた金殿では官女にいたぶられたりして、次第に嫉妬のこころが膨らみ、最後は感情が爆発します。
物語は非常に古いお話で、国が大きく変わろうとしている事件が起きているなか、お三輪はまったくそれに関係なく求馬に恋をしているんです。
師匠のようにとはいかないですが、自分なりの工夫をしていきたいです。


吉田玉男(『妹背山婦女庭訓』求馬実は藤原淡海)
師匠も好きだった求馬を
――同期三人が初めてそろうことについて
三人で「道行恋苧環」を演じるのが初めてなんですね。
この三人なら、何も打ち合わせをしなくても出来るんじゃないかなと思います。目線を送ったり、お互いを探りあったりするのも、気心が知れている分、やりやすいです。二人の遣う橘姫とお三輪に惚れられるような求馬にしていきたいですね。
――求馬を遣うにあたって
二代目玉男を襲名披露が終わって初めての東京公演です。
玉女時代には2回ほど求馬を遣ったことはあるのですが、こうして人形を持って成功祈願などをしたのは初めてです。
私の師匠は求馬という役が本当に好きでした。楽屋でいつも「求馬は好きや」といっていたんですね。何故かと聞くと「二人にモテるからや」っていうんです。
私も求馬を遣うのは、今回で三回目ですが、橘姫とお三輪が二人で取り合うような色男として遣えたらと思います。ただ、色男なことを良いことに、女性を弄ぶような悪い男ではないんです。鎌足の息子である藤原淡海としての気品も出して、国の為に動く男という印象を出したいです。

 その後、今西酒造の創業からの銘柄「三諸杉」のしるしの入った盃を持ち、公演の成功を祈って乾杯をしました!


(前列左より)和生〈橘姫〉、玉男〈求馬〉、勘十郎〈お三輪〉

 今回の9月文楽公演第二部『妹背山婦女庭訓』では、「井戸替」より「入鹿誅伐」まで、お三輪が中心となる物語をお送りします。通常「金殿」までの上演が多いのですが、「入鹿誅伐」を上演することで、お三輪が報われるまでの物語がわかりやすくなっています。
 和生、勘十郎、玉男の同期三人がそろう「道行恋苧環」では、三人が披露する手踊りなども見どころです。恋敵である橘姫とお三輪が求馬とともに、一見仲良く踊っているように見えながらも、求馬を取り合う二人の気持ちが表現されます。
 9月文楽公演第二部も是非、お見逃しなく!!

9月文楽公演
(9月5日~21日まで)
チケット絶賛発売中!!
【国立劇場チケットセンター】
《電話》(午前10時~午後6時)
0570-07-9900
03-3230-3000(一部IP電話等)
《インターネット》
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