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尾上菊五郎・中村時蔵・尾上菊之助
初春歌舞伎公演『通し狂言 小春穏沖津白浪―小狐礼三―』記者会見

 平成28年初春歌舞伎公演『通し狂言 小春穏沖津白浪―小狐礼三―(こはるなぎおきつしらなみ―こぎつねれいざ―)』の記者会見が行われ、今年度の文化功労者に選ばれた尾上菊五郎が出席。共演する中村時蔵、尾上菊之助とともに、公演に向けての意気込みを語りました。
 『小春穏沖津白浪』は、天下の大盗賊・日本駄右衛門(にっぽんだえもん)、妖艶で大胆不敵な女盗賊・船玉お才(ふなだまおさい)、狐の妖術を自在に操る美男の盗賊・小狐礼三という三人の盗賊が活躍する作品です。平成14年1月当劇場で、初演以来138年ぶりの復活通し上演が実現して好評を博し、再演が待ち望まれていました。平成28年は、この作品を書き下ろした河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)〈1816~1893〉の生誕200年に当たります。この節目に因み、黙阿弥の幻の傑作を再び取り上げます。 


(左より)尾上菊之助、尾上菊五郎、中村時蔵 


        尾上菊五郎(日本駄右衛門)
観終わってスカッとした気分になる芝居に

 14年前の公演では、小狐礼三(こぎつねれいざ)を勤めました。今回は新しい気持ちで、日本駄右衛門(にっぽんだえもん)を勤めさせていただきます。皆さんは日本駄右衛門の魅力をどう考えていますでしょうか。(『白浪五人男』に登場するような)盗賊の親分みたいな印象をお持ちかもしれませんが、それよりもっと若い時代の駄右衛門を演じたいと思っています。
 お芝居全体の監修もさせていただきます。「雪月花のだんまり」や鳥居での大立廻りなどがございますが、前回と比べ、より激しくより速くお見せしたいですね。また、お客様をあっと言わせる趣向を、今から考えています。
 お正月なので、お客様が観終わった後にスカッとして、「これからまた一年歌舞伎を観るぞ!」という気分になっていただける芝居を作っていきたいです。
 どうぞ、楽しみにしていてください。


 

中村時蔵(船玉お才)
女でもスッキリと男らしい役作りを

 前回は、(大歌舞伎での)通し狂言としては初演以来の復活上演でした。6代目尾上梅幸さんが船玉お才(ふなだまおさい)を勤めた時(昭和2年2月歌舞伎座)の白黒写真を基に、衣裳を誂え、色や着方などを考えました。
 見どころの多いお芝居です。私の勤めるお才は女ですが、始めは男の姿で現れ、菊之助さんが勤める小狐礼三は男だけど女に化けているという場面がございます。また、『三人吉三』の「大川端」のような場面もございます。重宝の香合をお才と礼三が取り合っているところに、日本駄右衛門が割って入るという趣向です。
 男に扮するお才が実は盗賊という設定は、同じく黙阿弥作品の『白浪五人男』の弁天小僧菊之助とは逆ですね。最後は、匕首(あいくち)を持っての立廻りもありますので、すっきりとした男らしい役作りで臨みたいと思っています。



 

尾上菊之助 (小狐礼三)
よりスピーディーでアクロバティックな立廻りを

 14年前、私は花月(かげつ)という花魁の役を勤めました。父の小狐礼三、時蔵のお兄さんのお才を見て、「かっこいいな」と思っていました。黙阿弥の生誕200年という節目に、五代目菊五郎、十五代目市村羽左衛門、そして父が演じた小狐礼三を勤めさせていただけることは、非常に楽しみですし、身の引き締まる思いでございます。
 小狐礼三と聞いて真っ先に思い出したのが、鳥居での大立廻りです。前回はトランポリンを使ったり、鳥居の下を通るだけでなく、上を歩いたり、高い所で見得があったりと、印象的でした。今回は、より磨きをかけて、よりスピーディーに、よりアクロバティックに、立廻りを見せていきたいです。
 以前復活させた作品を再演させていただくことは、大変有難いです。古典狂言というのは、何回も上演されるうちにブラッシュアップされ、面白くなっていきます。今回も、前回より面白く、お客様に楽しんで頂けるように工夫していきたいです。


 通称「雪月花のだんまり」として有名な二幕目では、駄右衛門・お才・礼三の主要人物が顔を揃えます。四季を操る礼三の妖術により、舞台が山中の雪景色から月の美しい薄(すすき)の原となり、最後は桜満開の情景へと移り変わります。大詰では、朱の鳥居が立ち並ぶ稲荷社で礼三が狐の妖術を使って大暴れする立廻りにも、ご注目ください!
 派手な仕掛けや演出に工夫を凝らして、歌舞伎の醍醐味に溢れた趣向で魅せる明るく楽しい初芝居をぜひお見逃しなく!
  

初春歌舞伎公演『小春穏沖津白浪―小狐礼三―』は1月3日(日)から27日(水)まで
公演情報の詳細はこちら
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