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国立劇場

義太夫狂言ってなんだろう?


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くろごちゃん



 こんにちは。くろごちゃんだよ。
 『壺坂霊験記』も『義経千本桜』も「義太夫狂言(ぎだゆうきょうげん)」と呼ばれる歌舞伎の種類なんだって!……でも「義太夫狂言」ってなんだろう?
 そんな疑問を解決するために、僕が調べてきたよ!

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まず「狂言」とは?

 まず、歌舞伎の作品(戯曲)のことを「狂言」と言います。
 それでは、「義太夫」とは何のことでしょうか。

「義太夫」に迫る!

 「義太夫」とは、日本の伝統的な音楽の一つ「義太夫節」のことです。「義太夫節」は、人形浄瑠璃(現在の文楽)と呼ばれる人形劇の劇音楽として生まれ、完成されました。義太夫節では、太夫(たゆう)が三味線の伴奏に合わせて、登場人物の台詞(せりふ)や心境、場面の状況などを語ります。この音楽を生み出したのは竹本義太夫(1651~1714)で、その名を取り「義太夫節」と呼ばれるようになりました。

 では、歌舞伎の「義太夫狂言」とはどういう種類の作品なのでしょうか。

 人形浄瑠璃は18世紀の半ば頃に大流行し、数多くの優れた作品が生まれました。ちなみに、『義経千本桜』は、この頃に人形浄瑠璃の作品として書かれました。やがて、人形浄瑠璃で大ヒットした作品が、歌舞伎でも、その評判にあやかり、次々に上演されます。歌舞伎に移される時、物語だけでなく、義太夫節の演奏に合わせて演じるという手法も、取り入れられました。
 そして、義太夫節を使った人形浄瑠璃の作品が歌舞伎に移されたものを、「義太夫狂言」と呼ぶようになりました。

 「義太夫狂言」は、現在歌舞伎で上演されている約400作品のうち、約30パーセントを占めています。
 

「義太夫狂言」の魅力

 「義太夫狂言」の魅力は、やはり義太夫節にあります。歌舞伎で義太夫節を演奏する人たちを“竹本”と呼びます。人形浄瑠璃との大きな違いは、原則として、登場人物の台詞を俳優がしゃべるという点です。しかし、物語のクライマックスや登場人物が心情を述べる場面などでは、義太夫節の旋律が巧みに作られているので、太夫が台詞を語り、俳優は”竹本”の演奏に合わせて演じます。
 “竹本”による義太夫節の演奏と俳優の演技とが絡み合うことで、舞台が大いに盛り上がります。
 

<参考文献>河竹登志夫「歌舞伎―その美と歴史―」(2015)
       独立行政法人 日本芸術文化振興会発行
      



 







「人形浄瑠璃から歌舞伎化されたものを、
“義太夫狂言”っていうんだね!」











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解説に併せ、義太夫狂言の名作『伽羅先代萩』の一場面も観ることができます。→こちらより
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