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国立劇場

『義経千本桜』(渡海屋・大物浦)あらすじ紹介




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くろごちゃん

 こんにちは。ぼく、くろごちゃんだよ!
 菊之助さんも梅枝さんもおすすめしたように、歌舞伎を観る前に、演目のあらすじをあらかじめ読むことで、歌舞伎の登場人物が話すセリフや、太夫さんが語る義太夫節(※)がわかり、お芝居の展開が理解しやすくなるよ。
 『義経千本桜<よしつねせんぼんさくら>』(渡海屋<とかいや>・大物浦<だいもつうら>)のあらすじを紹介するね。

(※)…三味線の伴奏に合わせて太夫が物語の内容を語ります。歌舞伎では、義太夫節を演奏する人たちを“竹本”と呼び、登場人物の心境や言葉、場面の状況などを説明します。また、舞台を音楽的に盛り上げます。

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 『義経千本桜』(渡海屋・大物浦)の主な登場人物は、摂津の国(現在の兵庫県)の大物浦にある船問屋の主人・銀平(ぎんぺい)と、銀平女房お柳(おりゅう)です。
 銀平が営む渡海屋には、兄・源頼朝(みなもとのよりとも)に追われ、海路で九州を目指す源義経(みなもとのよしつね)主従が滞在していました。

 そこへ、北条家の家来という相模五郎(さがみごろう)と入江丹蔵(いりえたんぞう)が訪れ、義経主従を追いかけるために舟を出すように命じます。留守の銀平に代わりお柳が応対し、先客がいることを理由に申し出を断ります。断られたことに怒った五郎と丹蔵は、店の奥に踏み込もうとします。そこへ銀平が戻り、武士という権力の笠を着た五郎たちの振る舞いを非難。襲いかかる二人を逆に打ち据え、追い返してしまいます。その後銀平は、義経一行の船出の準備をするために、店の奥へと入っていくのでした。

 奥で様子を窺っていた義経主従は、狼藉者を追い返した銀平の行いに感謝します。お柳は、出船の祝いの酒を用意をしながら、銀平のことを女房らしく自慢げに話します。銀平が日和見(天気を予想すること)に長けていることを話し、空模様を心配する義経主従に船出を勧めて、送りだします。

 一行を見送るとお柳は、娘のお安を傍らに呼び、店の奥にいる銀平に声を掛けます。店の奥より現われたのは、白い鎧を身に纏った銀平でした。実は銀平は、壇ノ浦の合戦で死んだとされていた平家の大将・新中納言知盛(しんちゅうなごんとももり)であることが明らかになります。そして、お安は安徳(あんとく)帝、お柳は帝の乳人である典侍の局(すけのつぼね)だったのです。知盛と典侍の局は、壇ノ浦の合戦で敗れた平家一門の復讐を果たすために、大物浦で義経を待ち伏せていたのです。先ほどの五郎や丹蔵も知盛の家来であり、義経たちを信頼させるためにわざと狼藉を働かせたのでした。


銀平女房実ハ典侍の局(中村梅枝)


渡海屋銀平
実ハ新中納言知盛(菊之助)


 嵐の海へ義経一行を送り出し、そこを討つという知盛の策略だったのです。安徳帝から出陣を祝う盃を賜った知盛は、配下を従え、義経一行を追って行くのでした。

 渡海屋の奥座敷にて、知盛からの吉報を待っていた安徳天皇と典侍の局のもとに、相模五郎が駆け付け、知盛が返り討ちにあったことを知らせます。義経は、知盛たちの計略を察知していたのです。戦に敗れたことを覚った典侍の局は、安徳帝を抱いて海に身を投げようとしますが、義経の家来が現れ、捕えられてしまいます。
 
 手負いとなった知盛の目の前に、典侍の局と安徳帝を保護した義経が現われます。最後の力を振り絞り、義経への復讐を果たそうとする知盛でしたが……。

 迫力ある結末は、ぜひ劇場で!!


「圧巻の結末は、劇場で体感しよう!」



7月歌舞伎鑑賞教室は7月3日(金)から24日(金)まで

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