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国立劇場

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松本幸四郎・市川染五郎
12月歌舞伎公演『通し狂言 東海道四谷怪談』記者会見

 12月歌舞伎公演『通し狂言 東海道四谷怪談』の記者会見が行われ、出演する松本幸四郎と市川染五郎が、公演に向けての意気込みを語りました。
 この作品は、文化・文政期(1804-30)の江戸歌舞伎を代表する作者・四世鶴屋南北の最高傑作です。文政8年(1825)に初演された時は、屈指の名作『仮名手本忠臣蔵』との併演でした。物語は『忠臣蔵』の世界を背景に描かれています。大詰「蛇山庵室」は元来、『忠臣蔵』の討入りにつながる設定で描かれており、雪の降る冬の場面でした。
 今回は、12月の上演にあたり、珍しい「小汐田又之丞隠れ家(おしおだまたのじょうかくれが)」を取り上げるなど、『忠臣蔵』の要素を浮き彫りにして、お送りします。
 


(左より)松本幸四郎、市川染五郎


        松本幸四郎(民谷伊右衛門・石堂右馬之丞)
「悪の華」伊右衛門

 12月の国立劇場は『四谷怪談』を取り上げます。怪談劇ということで夏のお芝居という印象がありますが、今回は『仮名手本忠臣蔵』を絡め、雪の降る『四谷怪談』をお送りします。この作品は、怪談劇ならではのケレン味のある仕掛けや演出が楽しみの一つだとは思いますが、それだけでなく、物語の筋を楽しみにしているお客様も多いのではないでしょうか。そこへ、『忠臣蔵』の要素を盛り込むので、年末らしい面白いお芝居になると思います。
 伊右衛門は今まで3度勤めましたが、今回は作品の背景にある『忠臣蔵』の要素が浮き彫りになりますので、今までと少し異なります。塩冶浪士である伊右衛門が落ちぶれて悪人となり、果ては殺されるまでを描きます。
 伊右衛門はよく“色悪”と呼ばれます。この“色悪”というものは、役からではなく俳優から醸し出されるものだと思います。「“色悪”の役だからそれらしく演じる」というのは間違いです。例えば、私の父(白鸚)の伊右衛門や仁木弾正は、登場しただけで悪そのものを感じさせました。私の伊右衛門も、舞台に登場したら、「お、なんかいいぞ」と思わせ、そこから“色悪”を感じていただけたらと思います。私は「悪の華」伊右衛門を演じるまでです。
 皆様、年末の驚き終い、楽しみ終いに、ぜひ劇場にいらしてください。
 


 

市川染五郎
(お岩・小仏小平・佐藤与茂七・大星由良之助・鶴屋南北)

今の技術でお客様を驚かせたい

 12月国立劇場の出演が決まり、演目が『四谷怪談』と伺った際に、驚きよりは「ついにこの日が来たか」という気持ちでした。父が以前言っていた「冬の四谷怪談を」というのが遂に実現するのだと。
 私は、『四谷怪談』には縁があり、今までに幾度か出演しています。平成25年7月の歌舞伎座で伊右衛門を勤めた時に、「次にこのお芝居に出させていただく時は、全て変えて上演したい」と思いました。というのも、『四谷怪談』はとても素晴らしい作品であり、その要素の一つとして、お客さまを驚かせるための仕掛けがあります。先人たちの知恵によって生まれた仕掛けが、現代のお客様を驚かせるのを観て、正直悔しかったのです。現代の技術ならもっと凄い仕掛けが出来るはずです。今回は、そういう仕掛けを見直し、作り変えようと思っています。
 お岩はずっと憧れていた役でした。二代目又五郎のおじさまが「お岩は、とにかくわが子のことを考えて生きようとしている」とおっしゃっていたのを、覚えています。私も、そういう風に見せることができればと思います。




 『仮名手本忠臣蔵』における塩冶判官の高師直への刃傷事件。『東海道四谷怪談』では、その事件が起こったがために苦しみ、恨み、悪に走り、それでも生きていこうとする人々のドラマが描かれます。『忠臣蔵』の外伝とも言える『四谷怪談』。人々の苦悩の物語は塩冶浪士の「討入り」に向けて展開します。一年を締めくくる年末の芝居として、ぜひお楽しみに!! 
  

12月歌舞伎公演『通し狂言 東海道四谷怪談』は12月3日(木)から26日(土)まで
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