日本芸術文化振興会トップページ  > 国立劇場  > 【10月歌舞伎公演】 初日を迎えました!

国立劇場

トピックス

10月歌舞伎公演『通し狂言 伊勢音頭恋寝刃』 初日を迎えました!

 10月3日(土)、10月歌舞伎公演の幕が開きました。
 『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』は、江戸時代に伊勢古市の遊郭で起きた殺傷事件を題材にして、近松徳三が描いた人気作品です。国立劇場の歌舞伎公演での上演は、開場以来初めてです。近年では、「油屋」「奥庭」のみの上演が多いですが、今回は、53年ぶりの上演となる「太々講」を含め、通し狂言でお送りします。名刀“青江下坂(あおえしもさか)”の詮議の過程が分りやすくなり、物語がより面白く楽しめます。

 序幕では、“青江下坂”の折紙(鑑定書)と敵の密書を巡ったやり取りがスピーディーに展開します。伊勢の御師(おんし)・福岡貢(中村梅玉)は、実家が阿波の大名の重臣・今田家の家来筋。今田家の嫡男・万次郎(市川高麗蔵)が紛失した“青江下坂”と折紙の取り戻しに奔走します。万次郎に仕える奴林平(中村亀鶴)が、敵の使者の持つ密書を奪おうと追い駆ける場面は、ユーモラスで抱腹絶倒です。林平たちは客席の中を駆け巡りますので、お楽しみに!

 



 二幕目「太々講」では、三枚目の敵役・正直正太夫(中村鴈治郎)に注目です。正太夫は、伊勢参宮のための太々講の奉納金百両を盗み出し、貢に罪を被せようとする悪人ですが、憎めない可笑しさがあります。正太夫の作戦は順調に進むかに見えますが、貢を陥れることに夢中になり、大事な密書を落としてしまいます。その密書を貢の叔母・おみね(中村東蔵)に拾われてしまったから、さあ大変!その後はあれよあれよと作戦が崩れていき……。笑いを誘う喜劇的な場面ですが、貢が“青江下坂”を手に入れる過程が描かれるだけでなく、大詰への伏線となる貢の実家と“青江下坂”の奇縁がおみねにより語られ、続く「油屋」「奥庭」が一層楽しめます。
 


 伊勢・古市の華やかな遊廓を舞台にした大詰「油屋」「奥庭」では、“青江下坂”を巡る物語がクライマックスを迎えます。「太々講」で“青江下坂”を手に入れた貢は、万次郎に会おうと油屋を訪れます。そこで貢は、恋人の遊女お紺(中村壱太郎)から突然愛想尽かしを言われ、仲居万野(中村魁春)に満座のうちで恥をかかされます。さらには信頼していた料理人喜助(中村鴈治郎)に、刀をすり替えられたと勘違いした貢は、思いもよらず万野を斬ってしまいます…。刀に魅せられたように次々と人を斬りつける貢の姿は、恐ろしくも美しく、歌舞伎の様式美の極致。観る人を惹き込みます。

             

 

 

 公演期間中、大劇場ロビー1階にて“青江下坂”のモデルといわれる“葵紋康継(あおいもんやすつぐ)<葵下坂>”を展示しています!             

  

また、 物語の舞台である三重県の物産展も開催しています。併せてお楽しみください!

            

          
  チケットの購入は 国立劇場チケットセンター 

            電話(10時~6時) 0570(07)9900 
                           03(3230)3000(一部IP電話等)

            インターネット(一般券のみ)
                      http://ticket.ntj.jac.go.jp/  (パソコン)
                      http://ticket.ntj.jac.go.jp/m (スマートフォン)


国立劇場10月歌舞伎公演『通し狂言 伊勢音頭恋寝刃』は27日(火)まで上演しています。貴重な通し上演をぜひお見逃しなく!!

公演の詳細はこちら

  • 国立劇場歌舞伎情報サイト
  • 寄席囃子研修生募集中 平成30年4月開講
  • 平成30年度歌舞伎・能楽・文楽鑑賞教室のご案内
  • 障害を理由とする差別の解消に関するご相談窓口
  • 会員募集中! 国立劇場友の会 あぜくら会
  • グループ・団体観劇のご案内
  • キャンパスメンバーズのご案内
  • 伝統芸能を「調べる」「見る」「学ぶ」文化デジタルライブラリー
  • 英語教材 Discover KABUKI
  • 養成事業 能楽・文楽・歌舞伎俳優・竹本・鳴物  研修生募集中! 平成29年4月開講
  • 国立劇場のマスコット くろごちゃん公式サイト
  • 観劇マナー入門 Q&A