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国立劇場

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藤十郎、翫雀、扇雀、虎之介
11月歌舞伎公演 『通し狂言 伊賀越道中双六』
取材会を行いました

9月24日(火)、11月歌舞伎公演『通し狂言 伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』の取材会が行われました。 国立劇場では、昭和45年9月、平成16年10月に次いで、今回が3度目の通し上演となります。呉服屋十兵衛を勤める坂田藤十郎、誉田大内記と雲助平作を勤める中村翫雀、お米を勤める中村扇雀、和田志津馬を勤める中村虎之介が、公演への意気込みを語りました。

左より翫雀、藤十郎、扇雀、虎之介

坂田藤十郎

十兵衛は祖父(初代中村鴈治郎)も父(二代目中村鴈治郎)も演じた役で、私も色々な役を勤めてきましたから、この『伊賀越道中双六』は自分の家の作品のように感じています。祖父の十兵衛の素晴らしさを父からよく聞いておりましたので、初代の創り上げた芸風を大事にしながら、この役を勤めたいと思います。 今回、平作を息子(中村翫雀)が勤めますが、親子逆転の役柄になり、お客様にも喜んでいただけることでしょう。十兵衛と平作が客席に降りていくところの捨て台詞も楽しみです。 また、次男の扇雀、孫の虎之介も出演して親子三代が揃いますが、甘えることなく緊張感を持ち、ひとつひとつの役を大切にして、人間の情が伝わる舞台を作りたいと考えております。

中村翫雀

今回、十兵衛の父親である雲助平作を勤められるのも、父(坂田藤十郎)が元気なお陰です。父との共演は、男と女で勤めたことはありますが、男同士の役ではあまり無かったと思います。また、弟(中村扇雀)の父親役というのも、おそらく初めてです。この役のお話を伺った時、五十代初めの時に勤められた(十八代目中村)勘三郎のお兄さんのことが頭をよぎりました。平作を勤めるのに年齢は関係ないということを実感しました。 同じ作品を上演した九月の文楽公演が大入りで、文楽を観て泣かれたお客様もいらっしゃったと聞きました。こちらも負けてはいられません。

中村扇雀

『伊賀越道中双六』という作品自体に初めて出演させていただきます。この作品は、初代中村鴈治郎の当り役を集めた「玩辞楼十二曲」に次いで、鴈治郎家に所縁の深い演目だと思います。 九月の文楽公演を拝見しましたが、通しで観ることで作品全体の流れを把握することができたので、お米の役作りの参考になりました。また、歌舞伎の先輩方の演技を観るだけでは得られないことも、理解することができました。自分の創ったイメージ通りに、お米を演じてみたいと考えております。 息子の虎之介には、父(坂田藤十郎)の舞台に触れて、そこで得たものを身体に染み込ませて欲しいです。

中村虎之介

今回、親子三代で出演できるのは、貴重な経験になりますし、良い意味で緊張しています。和田志津馬は重要で難しい役どころですが、白塗りの立役をあまり経験していませんので、私にとっては新鮮です。しっかり勤めたいと思います。

寛永11年(1634)年に起こった「伊賀上野の敵討」は、「曽我兄弟の仇討」「赤穂浪士の討入り」とともに、<日本三大仇討>の一つとして有名です。 歌舞伎や人形浄瑠璃でも題材にたびたび取り上げられ、数多くの作品が生まれました。その作品群<伊賀越物>の集大成といえる作品が『通し狂言 伊賀越道中双六』です。 上方歌舞伎を担う親子三世代が共演。敵討をめぐって繰り広げられる人間ドラマの傑作をどうぞお見逃しなく!

国立劇場11月歌舞伎公演『通し狂言 伊賀越道中双六』は11月3日(日)から26日(火)まで
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