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国立文楽劇場

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文楽研修イベント「文楽研修ご案内」を開催しました

平成28年3月28日(月)、国立文楽劇場小ホールにて、文楽研修イベント「文楽研修ご案内」を開催しました。

これまでに、多くの若者が文楽研修生として2年間の研修を受講し、修了後、文楽技芸員として文楽の舞台で活躍しています。

今回の研修イベントでは、研修講師である荻田清氏と研修修了者の桐竹紋臣(第12期生)、豊竹睦太夫(第17期生)、豊澤龍爾(第19期生)が、研修内容の解説、研修講師と文楽技芸員によるトーク、研修の実演を行いました。

まず、荻田清氏(研修講師)から研修内容の解説をしていただくとともに、普段は公開していない研修風景を、映像にてご紹介しました。

(左:荻田清氏 右:第27期研修生(スクリーン映像))

次に、荻田氏、紋臣、睦太夫、龍爾によるトークを行いました。研修生に応募した動機や、研修当時の講師の思い出を語っていただき、満席の客席からは、研修当時の思いがけない話に笑いも起こりました。

(左から、荻田氏、紋臣、睦太夫、龍爾)

さらに、文楽研修ではどのようなことを行うのか、実際に技芸員による実演を行いました。

【太夫】

睦太夫の解説にて、太夫が見台の前で語るときの姿勢をご紹介しました。
太夫専攻の研修生が、実際に見台の前に座り、尻引き(下腹部に力を込めやすくするための小さな台)を深く当てて、両足の爪先を立てている姿勢をご紹介しました。

(見台の前で語るときの姿勢の解説の様子)

睦太夫により、「菅原伝授手習鑑」寺入りの段の詞章の一部の「本読み」を行いました。
太夫専攻の研修生もお客様と一緒に声を出して読み上げました。

(本読みの様子)

【三味線】

龍爾の解説にて、「腕固め」の様子をご紹介しました。実演は、鶴澤燕二郎(第25期生)です。
この「腕固め」は、太棹三味線の撥を遣う右手を鍛えるための稽古です。研修では長時間に渡ってひたすら腕固めを行うことが紹介されると、客席からは感心したような溜息がこぼれました。

(腕固めの様子)

舞台の雰囲気を表す短い旋律を繰り返し演奏する部分を「メリヤス」と呼び、研修期間中に、研修生は色々なメリヤスを学びます。今回は、龍爾と燕二郎の二人が、メリヤスの「追っかけ」と、「三番叟」をご紹介しました。

(メリヤスを実演する様子)

【人 形】

紋臣の解説のもと、人形専攻の研修生による足遣いの研修風景をご紹介しました。 文楽人形は三人遣いで操りますが、研修においては左遣いは入りません。助手の技芸員が主遣いとして研修を手伝い、講師の技芸員が指導をします。
今回のイベントでは、桐竹紋吉(第15期生)が主遣いを務めました。

(左:立役人形の足遣いの研修の様子)
(右:女方人形の足遣いの研修の様子)

また、ご来場のお客様にも、立役人形の足遣いの基本の動きを、研修と同じ様に体験していただきました。

人形実演の最後には、研修生が1月の研修生発表会で足遣いをした「二人三番叟」を研修人形にて披露し、客席の皆様より温かい拍手をいただき、和やかにイベントを終了することが出来ました。

  • ※文楽研修の概要や、過去の研修イベントの様子は、こちらからご覧ください。
  • ※平成28年度は、平成29年4月に開講予定の「第28期文楽研修生」の募集を予定しております。詳細は決まり次第(平成28年6月頃予定)、研修生募集のページでお知らせします。
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