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4月文楽公演で『女殺油地獄』を上演
大阪・国立文楽劇場の4月文楽公演では、第二部で『女殺油地獄』を上演いたします。公演に先立ち、豊竹咲大夫が会見し、公演への抱負を語りました。
豊竹咲大夫

豊竹咲大夫
今回、4月公演で私は「豊島屋油店の段」を勤めさせて頂きます。
この『女殺油地獄』は、享保6年に初演されてから、昭和27年に父の八世綱大夫と、十世竹澤弥七師匠が復活するまで230年もの間上演が絶えていました。その内容が凄惨であったことが最大の理由だと思います。
昭和37年4月、道頓堀文楽座で『女殺油地獄』が復活上演されます。この時父は病気で舞台に立てなかったので、床は掛け合いということになりました。しかし、近松門左衛門の詞章は字余り字足らずなので語りにくいのです。復活上演の際、「河内屋内の段」の切を相生大夫師が勤められましたが、やはり語りにくいということから、七五調に改められています。
本曲を復活させた折、豊竹山城少掾師が父と弥七師匠に「これはよく出来ている」と言ったそうです。陰惨な表現のところに、本来陽気な場面に使う節をつけるなど、随所に巧みなテクニックが散りばめられています。それに野崎参りなどにみられる大坂の風習が彩りを添えています。そうしたところをお楽しみ頂ければと思います。

神宗代表・尾嵜彰廣氏と咲大夫
また公演にあわせて、豊竹咲大夫と(株)神宗代表・尾嵜彰廣氏が執筆した「近松門左衛門名作文楽考①女殺油地獄」が、講談社より発売されています。
