採用情報

先輩職員からのメッセージ(国立劇場制作部公演計画課 M・T)

採用年月 令和3年1月
出身学部 国際社会学部 国際社会学科
所属部署 国立劇場制作部公演計画課
簡単な業務内容紹介 主催公演における予算管理・契約・支払業務

質問

入職を決めた理由を教えてください。

答え

 留学経験を活かし、物流会社のIT部署に就職しましたが、コロナ禍となり、テレワーク普及に対応するため業務量が増え、今後の人生においてどのような仕事をしていきたいか改めて考えるようになりました。学生時代から文化事業に関わる仕事がしたいと思っていた私は、「文化事業を仕事にするには新聞社か日本芸術文化振興会がおすすめ」という大学時代の教授の話を思い出し、そんなときにSNSに掲載されていた日本芸術文化振興会の採用情報に目が止まり、転職を決意しました。
 新聞社は必ず文化事業に携われるとは限りませんが、日本芸術文化振興会ならばどの部署に配属されても、文化事業を推進する職員として頑張ることができます。「ここで働きたい」という気持ちが日増しに高まり、私は日本芸術文化振興会への応募を決めました。

質問

現在の仕事内容を教えてください。

答え

 私が所属する制作部公演計画課では、主に主催公演事業の事務関係を担当しています。公演計画課には5名おり、ひとつの公演に対し1人がメインで担当する形で、各公演の予算管理から契約、出演料や舞台業者への支払いまで、様々な知識が求められます。現在私は1月の初春歌舞伎公演を担当していますが、外部劇場での公演であることや、2023年10月からスタートしたインボイス制度など新たに学ばなければいけないことが増え、先輩にポイントを教えてもらいながらスキルを磨いています。
 配属されて3年ほど経つと、公演費の内訳が把握でき、ひとつの公演を実施するのにどれくらいの費用がかかるのかがわかるようになってきます。さらには公演全体の予算を管理する仕事上、制作側とのやりとりも増え、管理と制作両方の立ち位置で公演に関わることができます。無事に舞台が終わり、お客様が笑顔でお帰りになる様子を見ると、公演の成功に自分も関わっているのだという手応えがふつふつと湧いてきて、嬉しくなります。

質問

今後の目標を教えてください。

答え

 私の目標は、どの場所であっても向上心を忘れず努力することです。日本芸術文化振興会では、2〜3年で部署を異動します。現在私は主催公演を行う事業者側ですが、異動すると異なる角度から様々な文化事業に携わることになります。そのとき自分がどのようにスキルを高められるか、キャリアアップを図れるのかが今からとても楽しみです。
 例年実施していた歌舞伎静岡公演が2020年と2021年はコロナ禍で開催見送りになりましたが、2022年に開催することが決まり、私がその担当となりました。それまで外部での歌舞伎公演は担当した経験がなかったうえに、東京だけでなく静岡県・神奈川県の公演も含めて同時に進行していく必要があり、ほとんどが手探りの状態でしたが、過去の資料を見ながら外部の団体と調整を行うなど、先輩方の手助けも得ながらではありますが、厳しい場面を乗り越え、やり遂げることができました。努力は必ずプラスになって自分に返ってくることが実感できたその経験は私にとって大きな励みになっています。
 どの場所でも、どのポジションでも、向上心を忘れない。その目標は日本芸術文化振興会で経験した多くの実務から学んだ、私なりのテーマかもしれません。