採用情報

先輩職員からのメッセージ(基金部地域文化助成課 K・I)

採用年月 令和2年4月
出身学部 人文学部 文化学科
所属部署 基金部地域文化助成課
簡単な業務内容紹介 劇場や音楽堂に対する地域文化の振興のための助成金交付事業

質問

入職を決めた理由を教えてください。

答え

 私は大学のゼミで近世史を専攻しており、江戸時代の地理・思想・文化を学んでいました。なかでも古文書の調査に注力し、世界遺産の熊野古道へも足を伸ばして伝統文化の研究に力を入れていました。また、大学の演劇団体に所属し、大道具や小道具、衣装や音響といった裏方全般に携わっていました。「日本の伝統文化」と「演劇の裏方」のどちらもが楽しく、就活ではその両方を満たせるところを探していましたが、なかなか希望に沿う企業を見つけることは出来ませんでした。
 その中で、日本芸術文化振興会の存在を知り、法人について調べるうちに、私の希望を叶えられる環境であることがわかりました。振興会のことを知る大学の教授からも職場の雰囲気もよく働きやすそうだと感じたと聞いてからは「ここしかない」と思うようになりました。私自身、歴史や伝統文化が好きで博物館や資料館などによく出かけていたので、伝統芸能の保存や振興・普及を事業の中心とする日本芸術文化振興会なら、どんな部署であっても興味を持って取り組めると思いました。

質問

現在の仕事内容を教えてください。

答え

 私が現在所属しているのは、基金部の地域文化助成課です。当法人では、芸術団体、美術館、文化会館、映画などに対して助成金の交付による支援をしており、その業務を基金部が担っています。具体的には、助成を希望する団体から「助成金交付要望書」を提出してもらい、基金部の担当者が内容を確認したのち、外部の審査員によって採択された活動に対して助成金を交付しています。また助成金を出した事業が終了した後には「評価」という形でのフィードバックをします。
 私は主に劇場や音楽堂への助成を担当しているのですが、様々な団体から200件を超える申請があるため、それぞれの状況を常に把握しておく必要があります。申請要件に合致しているか、予算は正しく計上されているか等、各団体からの申請内容について確認するポイントは様々です。さらには法律面や税金面などについての確認もあり、日々学ぶことが多いだけに自分の知識の幅が広がりスキルアップしている実感があります。“年間を通じて多くの団体を支援している”という当法人ならではのやりがいも大きいですね。

質問

今後の目標を教えてください。

答え

 私が所属する基金部では、音楽家や研究者など多くの芸術文化の専門家と一緒に業務に取り組んでいます。そうしたプロフェッショナルの方たちとコミュニケーションを交える機会も多く、これまで全く触れてこなかった分野の話や公演の情報などを知ることができ、私自身の見識も少しずつ広がっていることを実感しています。今後も周囲の方々と積極的に交流して、様々な文化や芸術についての知識を広げていきたいです。
 また、私は大学で古文書の調査や研究に取り組んでいたこともあり、将来は歌舞伎に関する資料の収集や調査、主催公演を支える業務に携わってみたいと思っています。